鈴鹿合同テストは2日目も小林利徠斗がトップタイムで終える - superformula lights

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鈴鹿合同テストは2日目も小林利徠斗がトップタイムで終える

2024/12/18

小林利徠斗(TOM'S)小林利徠斗(TOM'S)

 12月17日(火)から三重県の鈴鹿サーキットで行われている全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の合同テストは、12月18日(水)の午前9時30分から2日目のセッションが行われた。この日の鈴鹿も前日に比べやや雲が多いものの晴天に恵まれた。

 この日コースインしたのは、前日から1台減った12台。エステバン・マッソン(TOM'S)は初日のセッション2開始直後のクラッシュの影響で、2日目は走行を見合わせることに。一方、ドライバーの顔ぶれにも変化がみられた。

 前日は荒尾創大と三井優介がドライブしていたDELiGHTWORKS RACINGの2号車は、この日はTODA RACINGとして参加。卜部和久が午前、午後ともドライブした。また野村勇斗もこの日はB-MAX RACING TEAMの50号車を終日ドライブしている。ALBIREX RACING TEAMの5号車には、下野璃央が午前に、豊島里空斗が午後にドライブした。

 2日目午前のセッション3はしばらく赤旗中断もなく進んでいったが、序盤から古谷悠河(TOM'S)、伊東黎明(LM corsa)、小林利徠斗(TOM'S)、ケイレン・フレデリック(B-MAX RACING TEAM)の4台が1分52秒台へ。その後もテストメニューをこなしながらセッションを進めた。

 走行が進むにつれ、上位陣は1分51秒台に突入。小林が1分51秒156までタイムを縮め、これにスーパーフォーミュラ・ライツでの走行2日目となった佐野雄城(TOM'S)が続いた。チェッカー間際には各車がアタックシミュレーションを行うと、ここで小林は一気に1分50秒905へタイムアップしてみせた。

 ただ、このタイミングで伊東がデグナーカーブでクラッシュ。セッションは赤旗のまま終了となった。午前は小林がまたもトップタイムで、佐野、伊東、フレデリック、古谷と続くトップ5となった。

卜部和久(TODA RACING)卜部和久(TODA RACING)

佐野雄城(TOM'S)佐野雄城(TOM'S)

■各ドライバーはそれぞれ2025年に手ごたえ

 午後1時30分からのセッション4は晴天で迎えたが、伊東車はインターバルの間に修復が完了。5号車は豊島に乗り替わり12台がコースインしたが、開始から8分というところでヤコブ・ベルグマイスター(TEAM DRAGON)がデグナーカーブでスピンしストップ。赤旗が提示されたが、自走でピットに戻ったことから、すぐにセッションは再開された。

 その後は好調の小林を先頭に古谷やフレデリックが続く展開となり、上位陣は1分51秒台に突入。残り15分ほどで各車は一度ピットに戻り、ニュータイヤを履いてのアタックシミュレーションが行われた。

 ここで1分50秒511を記録したのは、やはり小林。これで4セッションすべてをトップタイムで終えることになった。1分51秒323を記録し2番手につけたのは、この日がスーパーフォーミュラ・ライツ初走行だった卜部。古谷が1分51秒493で3番手に続いた。4番手には佐野、5番手にはフレデリックがつけた。

 全セッション首位という好結果で合同テストを終えた小林は「今日も調子は良いですが、あくまでテストですからね」とトップタイムと言えどあまり喜んでいる様子は感じられなかった。

「レースウイークで最大限また頑張らなければと思います。事故なく走行を終えられたのは良かったですし、僕自身タイムを出す精度もセットアップを感じ取る力も備わってきたと思うので、それが感じられた良いテストになったと思います。また来季のレースに向けて準備したいと思います」

 一方、午後の2番手となった卜部は「コーナーは先週乗ったスーパーフォーミュラ並みに速かったですし、ステアリングも重いので体感では同様に厳しかったです。午前から少しずつタイムを上げることができましたが、改善できたところ、できていないところがありました。しっかり切り分けて、オフに備えたいです。スーパーフォーミュラ・ライツに出場できる機会があれば頑張りたいですね」とテストを振り返っている。

 また午前の2番手だった佐野は「走り出しからコーナリングスピードに驚かされたのが正直なところですが、セッションを重ねるにつれて慣れることができました。慣れたところでニュータイヤのアタックも決められましたし、乗れてきたと思います。ただそう思ってもトップとのタイム差はなかなか縮まらなかったので、小さいところがまだ大きな差に繋がっていると思います。いろいろな発見ができた内容が多いテストだったと思います」と初テストを振り返った。

 初めてのスーパーフォーミュラ・ライツドライブを果たしたドライバー、一年戦ったドライバーとそれぞれ手ごたえを得た合同テスト。今季の走行はこれですべて終了となった。2025年はどんな顔ぶれがそろい、どんな戦いが展開されるだろうか。