岡山大会開幕。専有走行は野村勇斗がトップタイム - superformula lights

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岡山大会開幕。専有走行は野村勇斗がトップタイム

2025/06/20

野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)

 5月17日(土)〜18日(日)に大分県のオートポリスで開催された第2大会から、約1ヶ月のインターバルで全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権は第3大会を迎えた。舞台は岡山県の岡山国際サーキットだ。

 この岡山大会から、レースウイークは金曜の2回の専有走行、さらに予選、決勝という3日間のスケジュールで開催されることになっていたが、多くのチームは6月19日(木)に行われたスポーツ走行から参加。この木曜に思い思いの周回を重ねたのち、各陣営はいよいよ金曜の専有走行に臨んだ。

ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)

■2日目は酷暑のなかでの走行に

 迎えた6月20日(金)は、午前9時45分から専有走行1回目がスタートした。前日に続き快晴に恵まれ、朝から気温30℃に迫る暑さのなか、13台が出走した。この専有走行1回目までは公式予選/決勝レースに出走するドライバー以外も走行が可能で、B-MAX RACING TEAMの30号車には、前日もスポーツ走行で2本を走った大滝拓也が乗り込んだほか、この日から走行したGNSY RACINGの8号車には影山正美が乗り込んでいる。

 前日のスポーツ走行ではB-MAX RACING TEAM勢が速さをみせていたものの、この日はTOM'S勢もタイムを上げ、セッション中盤には古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)が1分24秒161を記録。エステバン・マッソン(PONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL)が続く展開。赤旗中断がないまま進み、終盤にはTOM'Sの4台をのぞく車両がアタックシミュレーションが行われた。

 ここで1分23秒884を記録したのはまたもフレデリック。2番手には古谷、3番手はマッソンで、4番手には1分24秒339にタイムを伸ばした野村がつけることに。5番手は佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)がつけた。なおフレデリック車はセッション後コース上にストップしたが、専有走行2回目には開始後から出走している。

 この日は午後も晴天で、気温31℃を超える暑さのなか、午後2時15分から専有走行2回目が行われた。なおこのセッションから、レースに参加する13名のドライバーのみの走行となり、専有走行1回目からステアリングを握っているDRAGONと清水康弘がドライブした。翌日にはもう予選が行われる状況のなか、各車はセットアップの最終的な確認を行っていった。

 そんななか開始から1時間30分ごろというタイミングで伊東黎明(LMcorsa OTG 320)が1コーナーでグラベルストップしたため、一日を通じて唯一の赤旗中断となったが、この中断までは佐野が1分23秒966を記録し、トップに立っていた。

 終盤、各車はニュータイヤを履きアタックシミュレーションを行っていくが、ここで佐野が1分23秒740にタイムを縮める。しかし、最後に野村が1分23秒331を記録すると、さらにフレデリックも1分23秒643にタイムアップ。またザック・デビッド(B-MAX RACING 324)が1分23秒561を記録し2番手に飛び込んだ。

 結果的に、専有走行は野村が1分23秒331で最速。2番手にデビッド、3番手にフレデリックでB-MAX RACING TEAM勢がトップ3を占める結果となった。4番手は佐野がつけ、5番手には三井優介(DELiGHTWORKS)が続くことになった。

ザック・デビッド(B-MAX RACING 324)ザック・デビッド(B-MAX RACING 324)

■「1周を決めてポールポジションを狙いたい」と野村

 専有走行2回目で最速となった野村は「岡山国際サーキット自体、SUPER GTで走ったことはあったものの、フォーミュラで走るのは初めてだったので、コースの習熟から進めていきました。金曜は予選に向けたセットを出していき、最後に良い感触で走ることができました」と語った。

 初日から4台が揃って好タイムを出しているとおりB-MAX RACING TEAM勢が好調な岡山だが、「チームにとって相性が良いことは分かっていましたが、自分は初めてだったのでそこはあまり考えず、自分のペースでいこうと考えていました」と野村は言う。

「岡山は抜きどころが少なく、予選が重要になると思いますので、1周をしっかり決めてポールポジションを狙っていきたいですね」

 約1日半の走行を終え、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3大会は6月21日(土)は午前9時から第7戦/第8戦の公式予選が、午後1時30分から第7戦の決勝レースが行われる。