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2021年開幕に向け鈴鹿合同テストがスタート。初日は宮田莉朋が最速
新型コロナウイルスの影響により、大きくスケジュールが変更された2020年シーズンを終え、約2ヶ月強のオフの期間を経て、いよいよ全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権となって2年目となる2021年シーズンが3月10日(水)、三重県の鈴鹿サーキットで行われた合同テストでスタートした。3月10日(水)〜11日(木)の2日間3セッションで行われるスケジュールだ。
今回の合同テストには、11台17名のドライバーがエントリーしているが、晴天に恵まれた3月10日(水)午前10時からのテストでは、TEAM TOM'Sの1号車には野中誠太、37号車には平良響が乗車。B-MAX RACING TEAMの50号車には松下信治が乗車。また、B-MAX ENGINEERINGの4号車は今田信宏がステアリングを握りコースインした。
春の近づきを感じさせる暖かな陽気のなか、午前10時のコースオープンとともに各車が続々と周回を重ねていくが、開始から30分ほどというタイミングで、三宅淳詞(ルーニースポーツ)がデグナーふたつめでコースオフ。グラベルストップしてしまったため、赤旗中断となってしまう。三宅によれば「ギヤが落ちなかった」とのことだったが、幸いにもクラッシュは免れ再度コースインしている。
そんななか、上位陣は1分52秒台のタイムがマークされていき、シリーズ4年目となる河野駿佑(RS FINE)がトップにつける。しかし、そのタイムを破ってきたのは松下(B-MAX RACING TEAM)で1分51秒470を記録する。
しかし終盤にはジュリアーノ・アレジ(TEAM TOM'S)が1分51秒157をマークしトップに躍り出ると、野中も1分51秒899で3番手へ。最終的にこのセッションはアレジがトップタイム。松下が2番手、そして終盤1分51秒280にタイムを上げた河野が3番手となった。4番手には平良響(TEAM TOM'S)、5番手には野中という結果となった。
「鈴鹿は、イベントで走ったことはありますが、フルコースではまだ走ったことはありませんでした。今回はフルコースも初めてでしたし、このクルマも初めてでしたが、はじめから良いフィーリングでした」とアレジ。
「サーキットもクルマも良いフィーリングで、ここからまた勉強していきたいですね。午前にトップタイムだったのも嬉しいけれど、またいろんなことを学ばなければならないし、とにかくここから前にいくだけです」
■午後は宮田莉朋がトップタイムをマーク
15時にスタートした午後のセッションでは、TEAM TOM'Sは1号車に2020年チャンピオンの宮田莉朋が乗車。またB-MAX RACING TEAMの50号車は藤波清斗がドライブし、松下は代わってB-MAX ENGINEERINGの30号車をドライブした。
引き続き晴天のなか行われたセッション2だが、途中佐藤がコースアウト、河野駿佑がデグナーひとつめで激しくコースアウトしストップと二度の赤旗中断があった。そんななか、1分49秒807で午後のトップタイムをマークしたのは宮田。2番手は30号車をドライブした松下。終盤藤波が1分50秒805までタイムを上げ、3番手につけた。4番手は佐藤、5番手は平良という結果になった。最終的に初日のトップは、宮田の1分49秒807となった。
「ひさびさのドライブでしたが、スーパーフォーミュラ・ライツという車重も軽く、ダウンフォースも大きなマシンをドライブすることができ、その次元を再確認できました。ハコのレーシングカーも重要ですが、ひさびさに走って、自分にはこのカテゴリーの経験が必要だと再確認できました」と午後の3番手につけた藤波。
「ニュータイヤを履いてタイムを上げることもできたので、組み立てなど良い方向に進めることができました。探りながらの走行になりましたが、今までスポット参戦したときよりも良い感触をつかめています」
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の合同テストは3月11日(木)も午前11時30分から2時間のセッション3が行われる。