富士で合同テストがスタート。初日は佐藤蓮がトップタイム - superformula lights

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富士で合同テストがスタート。初日は佐藤蓮がトップタイム

2021/03/24

佐藤蓮(TODA RACING)佐藤蓮(TODA RACING)

 3月24日(水)、静岡県の富士スピードウェイで全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の2021年の第2回合同テストがスタートした。3月10日(水)〜11日(木)に開催された鈴鹿サーキットでの第1回合同テストに続くもので、4月2日(土)〜4日(日)に富士で行われる第1ラウンドを見据えたテストとなる。

 そんな今回のテストには、12台14名のドライバーがエントリーしたが、快晴に恵まれた1日目の午後零時にスタートしたセッション1は、B-MAX ENGINEERINGの4号車には佐々木大樹が、51号車には小山美姫が乗り込み走行を開始した。

 各車とも、1分36秒台から1分34秒台にタイムを上げていくなか、11周目に1分34秒790をマークしたのは名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)。平良響(TOM'S)、さらにジュリアーノ・アレジ(TOM'S)、佐々木と相次いで1分34秒台に入っていくが、ちょうど開始から1時間ほどというところで、佐藤蓮(TODA RACING)が1分34秒639をマーク。首位に躍り出た。

 ただセッション後半に向け、各車ともさらにタイムを上げていく。名取が1分34秒461をマークすると、開始から1時間15分というところでは、アレジ、平良がトップタイムを塗り替え、さらに名取も1分34秒219へ。上位陣は僅差でセッションをこなしていった。

 午後2時までの2時間のセッションの終盤、各車は一度ピットに戻ると、残りわずかのタイミングでニュータイヤを投入しアタックラップをかけるマシンが出はじめる。ここで名取が1分34秒207をマークすると、さらに平良が1分34秒204を記録する。

 しかし、この時点で唯一1分33秒台に入れる1分33秒921をマークしたのは佐藤。チェッカー間際に名取が1分33秒968をマークするも僅差で及ばず、佐藤が1日目をトップタイムで締めくくった。2番手には名取、3番手には平良がつけ、チェッカー時に1分34秒260をマークした河野駿佑(RS FINE)が4番手。5番手にはアレジが続いた。

名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)

「鈴鹿ではクルマもエンジンも新しかったので、イチからのスタートとなり苦戦しましたが、そこからいろんなことを相談して煮詰めたセットが良く、出だしから良い調子で走れたと思います。ドライビングはまだまだだと思いますが、総合力は上がっているので、この調子で開幕ラウンドも勝てるよう、明日もしっかりテストをこなしていきたいと思います」と佐藤。

 一方、2番手につけた名取は、2021年の同チームからの参戦も決定。「トップタイムを獲れなかったのは悔しいですね。今日はクルマの方向性が違うところがあったのですが、悪いところは分かっているので、明日はちゃんとトップタイムを獲れるよう、しっかりアジャストしていきたいです」とテスト初日を振り返った。

 また3番手につけた平良は「みんな同じタイミングでニュータイヤを入れたと思います。フィーリングは良かったのですが、最後のアタックではリヤウイングにトラブルが起きてしまいました。ただ、自分のマシンコントロールを含めまだ足りていない部分もあると思います。幸い、昨年宮田莉朋選手が残してくれた良いデータがあるので、いろいろなことを学びながら、明日も頑張りたいです」と語った。

 4番手につけた河野は「持ち込みセットが外れていて、最初の1時間ほどはかなり苦しい状況でした。そこから昨年のセットをベースとしたものに戻しましたが、フィーリングはまだ良くない状況です。ここからいかに伸ばせるかですね」という状態だという。上位陣も開幕に向けてまだまだ課題は多い状態のようだ。

 3月25日(日)の2セッションでのテストで、全車が開幕までの準備を整えられるのか。3月25日(木)は午前9時から2時間、午後2時から2時間のセッションが予定されている。

平良響(TEAM TOM'S)平良響(TEAM TOM'S)

河野駿佑(RS FINE)河野駿佑(RS FINE)