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富士合同テストは2日連続で佐藤蓮がトップタイムを記録
佐藤蓮（TODA RACING）3月24日（水）から富士スピードウェイでスタートした、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の合同テスト。2日目となった3月25日（木）は午前に2時間、午後に2時間と合計4時間の走行が行われた。
午前9時からスタートしたセッション2では、B-MAX ENGINEERINGの4号車にはふたたび佐々木大樹が乗り込み、51号車はこのセッションも小山美姫がドライブ。曇天模様で前日とはコンディションが異なるためか、平良響（TOM'S）やジュリアーノ・アレジ（TOM'S）、名取鉄平（B-MAX RACING TEAM）らが続々と1分33秒台をマーク。前日よりもタイムが上がるなかでセッションは進んだ。
セッション中盤以降、タイムを上げてきたのは佐々木。1分33秒539をマークすると、さらに1分33秒269、そして1分33秒116をマークする。これに続いたのは初日トップタイムの佐藤蓮（TODA RACING）で、1分33秒197をマーク。平良が1分33秒454で3番手につけた。佐々木はセッション後半に今田信宏にシートを譲っている。
前日のセッション1から赤旗中断なく進んでいた今回の合同テストだが、開始から35分ほどが経過したところで、神晴也（ALBIREX RACING TEAM）が燃料系のトラブルのため、トヨペット100Rコーナーの立ち上がりでストップしてしまう。その後神はトラブル修復後コースに戻るが、開始から1時間30分過ぎに、ヘアピン立ち上がりで足回りのトラブルによりふたたびストップしてしまった。この回収のため、今回の富士合同テストで最初の赤旗が出されている。
走行は午前10時44分に再開されるが、終盤平良が1分33秒182をマークするものの、佐々木がマークした1分33秒116がこのセッションのトップタイムという結果に。2番手には平良、3番手には佐藤、4番手には終盤タイムを上げた河野駿佑（RS FINE）という結果となった。
河野駿佑（RS FINE）
ジュリアーノ・アレジ（TOM'S）■午後は佐藤蓮がトップタイムをマーク
午前に続き曇り空で、やや冷え込むなかで午後2時から行われたセッション3は、B-MAX ENGINEERINGの51号車に松下信治が乗り込んだ。アレジ、野中、そして名取らが早々に1分33秒台をマークするなか、開始から30分が過ぎると、佐藤が1分33秒260、さらに1分33秒179とタイムを上げてくる。
その後は赤旗中断もなく、各車がジワジワとタイムが上げていくなか、残り20分を過ぎると全車が一度ピットに戻り、最後はニュータイヤでのアタックを行っていく。ここで佐藤は1分32秒805までタイムを刻み、この日の最速に。佐藤は翌周にも1分32秒866をマークするなど、好調のまま2日連続のトップタイムでセッションを締めくくった。
「1日目のベースからさらに深めたところで試しながら午前を走り、さらに午後はいろいろな見つけたものを一気に合わせた感じです。結果的に良いタイムでテストを終えることになりました。開幕前のテストから好調なので、シリーズチャンピオンを目指して、開幕から優勝を飾れるように頑張っていきたいと思います」と佐藤は充実した表情をみせた。
2番手につけたのは、初日セットアップに苦しんだ河野。終盤のアタックで、1分33秒176というタイムをマークした。
「前日、ある程度良い状態になったので、午前にそれを確認しながら、今までと異なる方向を試したりして、それも良い方向にいきました。午後に再度調整した結果の2番手でしたが、僅差ですからね。少しのミスで下がってしまうと思いますし、何かを見つければさらに上にいけると思います」と河野。
「もう来週が開幕戦ですが、1週間で詰められるところは詰めていきたいと思います。今年はしっかり結果を残していきたいと強く、強く思っています」
そして3番手につけたのは、この週末が富士スピードウェイでの初走行だったというアレジ。「昨日が初走行だったけれど、鈴鹿とは違ってはじめは難しかった。でもそこからステップアップすることができたし、開幕戦に向けてたくさん学ぶことができた。上位は僅差だけど、僕はこのシリーズが初めてだし、やることはいっぱいあるよ。クルマも学んでいるところだけど、気温の変化にも敏感だ。でも来週までになんとか頑張って、良い開幕戦にしたいね」と充実した表情をみせた。
2日間のタイムを見ても、非常に僅差で接戦が予想される2021年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権。第1ラウンドの富士は4月2〜4日に開催される。
平良響（TOM'S）
名取鉄平（B-MAX RACING TEAM）
今田信宏（B-MAX ENGINEERING）
