2日間の岡山ラウンド専有走行は宮田莉朋が最速 - superformula lights

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2日間の岡山ラウンド専有走行は宮田莉朋が最速

2020/09/25

宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)

 9月24日(木)〜25日(金)の2日間、岡山県の岡山国際サーキットで、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権岡山ラウンドの専有走行が2日間4セッションに渡って行われた。24日(木)のセッション1は阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)が、セッション2は宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)がトップタイムをマーク。25日(金)のセッション3、セッション4は宮田がトップタイムとなった。

 迎えた25日(木)の専有走行初日は、午前11時40分からセッション1がスタートした。この日は曇り空ながら、心配された台風12号の影響も少なく、ドライコンディションのなかスタート。各車ピットアウト〜インを繰り返しながら、今大会に参戦する片山義章(B-MAX RACING with OIRC)、そしてひさびさのフォーミュラとなった影山正美(MASAMI PROJECT with B-MAX)を含め、12台のマシンたちが走行を進めていった。

 このセッション1では時折姿勢を乱すマシンもいたものの、スピンやコンディションの良化とともに少しずつタイムアップ。終盤にはさらにタイムも上がり、終盤残り19分というところで1分22秒700までタイムを上げた阪口がこの走行のトップに。残り3分で1分22秒942をマークした宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)が2番手につけた。3番手には名取鉄平(TODA FIGHTEX)が続いた。

 1時間20分のインターバルで、午後3時からスタートしたセッション2は、やや蒸し暑さは増したものの、同様に曇り空のなかでの走行となった。午前は赤旗中断なく行われたが、午後は中断が相次いだ。

 開始から23分というところで、入山翔(Albirex-RT)がスピン、コースオフを喫し、さらに開始から56分というところでは、名取が1コーナーでコースオフ。また開始から1時間39分というところでは、吉田基良(B-MAX ENGINEERING)がスピンと、合計3回の赤旗中断があったため、セッションは10分間延長された。

 そんななか、終盤にはふたたびアタックが展開され、ここで宮田が1分21秒687までタイムを伸ばし、初日を首位で終えた。2番手には僅差の1分21秒733で阪口が続くことに。3番手には河野駿佑(RS FINE K&N 320)、4番手には名取鉄平(TODA FIGHTEX)、5番手には小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)がつけた。

阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)

■2日目午前は強い雨に。午後は晴れ間も

 明けて25日(金)の走行2日目は、午前9時45分からセッション3がスタートしたが、あいにく岡山国際サーキットは朝から強い雨が降り続いており、宮田、小高、名取らがコースインするものの、さらに雨脚が強くなったこともあり、すぐにピットへ戻ってしまう。

 その後も河野、神晴也(Albirex-RT)や入山翔(Albirex-RT)らがコースインしたが、フォーミュラでの走行は厳しい3〜5mmほどの雨量が続いており、小高、名取がそれぞれ13周をこなしたものの、多くがほとんど周回をこなすことができず。5台が走行を見合わせ、宮田が記録した1分38秒779がこのセッションのベストとなった。

 セッション3の後、TCRジャパンシリーズ、N-ONE OWNERS CUP等の走行を経る間に少しずつ岡山国際サーキットには晴れ間が広がりはじめ、午後1時20分からの走行では青空も見えていた。ただ、コース上はまだウエットのままで、しばらくは各車レインタイヤでの走行を強いられることになる。

 しかし、開始から30分を過ぎる頃になると、レコードライン状が乾きはじめ、スリックタイヤを装着しはじめる。タイムも一気に1分26秒台から1分24秒台に上がりはじめ、終盤にはさらにタイムも向上。チェッカー間際、宮田が1分22秒330までタイムを縮め、2日間の走行を締めくくった。

「2日間で少しずつクルマも良くなりましたし、土曜に向けていい専有走行になりました。予選が勝負になるとは思いますが、まだ手応えをつかみ切れているわけでもないですし、2019年のラップタイムや初日のベストタイムを考えると不安要素もあります。土曜に向けてパフォーマンスを上げていきたいですね」と宮田。

 また、初日セッション1でトップタイムをマークした阪口は「第1ラウンドに比べても宮田選手との距離は近いという感じはあります。セッション4でもニュータイヤを履けていないので、まだ上がり代はあると思いますが、宮田選手は予選が速いので、予選から自分たちの全力を出せるように頑張りたいと思います」と語った。

 また、地元ラウンドで今回が初のスーパーフォーミュラ・ライツ参戦となった片山は、「レースをするのも昨シーズンぶりですし、不安はありましたが、なんとか2日間でトップに近づくことはできたと思います。昨年までの自分自身のポテンシャルに戻すのに時間はかかっていますが、ひさびさのフォーミュラで楽しんでいますし、明日は楽しいレースができるのではないかと思っています」と語った。

 多くの楽しみな要素を抱えながら行われる全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第2ラウンドは、26日(土)の午前9時30分から公式予選が、午後3時30分から第4戦の決勝レースが行われる。

片山義章(B-MAX RACING with OIRC)片山義章(B-MAX RACING with OIRC)