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宮田との接近戦を制した阪口晴南が
第5戦岡山で初優勝を飾る！
激しい攻防が展開された9月26日（土）の第4戦に続き、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第2ラウンドは27日（日）の第5戦の決勝日を迎えた。26日（土）に行われた公式予選では、2セット目のニュータイヤを投入した終盤のアタックで、1分21秒430というセカンドベストをマークした宮田莉朋（カローラ中京 Kuo TOM'S 320）が第5戦のポールポジションを獲得した。
2番手につけたのは、1分21秒788をマークした阪口晴南（Buzz Racing with B-MAX）で、第4戦と同様宮田とのフロントロウ対決に注目が集まった。第4戦で表彰台を獲得した片山義章（B-MAX RACING with OIRC）が3番手スタート。名取鉄平（TODA FIGHTEX）、小高一斗（カローラ中京 Kuo TOM'S 320）、神晴也（Albirex-RT）が3列目までに並んでいた。
第5戦のスタートシーン■阪口が抜群のスタートを決める
晴天のもと27日（日）午前9時にスタートを迎えた第5戦の決勝レースでは、2番手スタートの阪口が素晴らしい蹴り出しをみせ、これまで毎戦トップで1コーナーに入っていたポールポジションの宮田のインをきっちり抑え、トップに立つ。
その背後では、3番手スタートの片山と4番手スタートの名取が激しい攻防を展開する。1周目のヘアピンでブレーキングでアウトにはらんだ片山のインに名取が飛び込み、続くリボルバーへ向けて名取が前に出るものの、2台は接触してしまう。
これで名取はアウト側へコースオフを喫するが、片山はイン側の芝生に飛び出し、そのままリボルバー出口のコース上へ出てしまう。ここに差しかかった7番手スタートの河野駿佑（RS FINE K&N 320）が片山のマシンを避けるべく一瞬の判断を強いられるなか、河野のリヤに神が接触してしまい、河野がスピン状態に。片山と河野の2台がコースをふさぐ形になり、アウト側に避けた後続が渋滞となってしまい、これでセーフティカーが導入された。
神はグラベルにストップしてしまったものの、名取はコースに復帰、河野も自走で戻ったこともあり、幸い大きなアクシデントにはならなかったことから、セーフティカーは4周目に退去し、レースはリスタートを迎えた。
このリスタートでも阪口はトップを守るが、宮田がきっちりと阪口の背後につけ、3番手に浮上した小高はやや2台からは離され単独走行となっていく。一方、1周目のアクシデントを避け4番手まで浮上した影山正美（MASAMI PROJECT with B-MAX）の背後にはDRAGON（TEAM DRAGON SFL）が続いた。
影山とDRAGONは序盤激しい戦いを展開するが、アクシデントから復帰し、後方からバトルを勝ち抜いてきた名取、さらに入山翔（Albirex-RT）がこの2台の背後に接近。11周目には名取がDRAGONをかわすと、翌周には影山もパス。さらに入山は前日接触したDRAGONとクリーンなバトルを展開し、12周目に6番手、さらに16周目には影山もかわしていった。
リボルバーでのアクシデント■宮田とのマッチレースはファイナルラップまで続く
一方、トップ争いはレース終盤に至るまで僅差の争いが続いていく。13周目を過ぎる頃には2台のギャップが一時広がるが、宮田はファステストラップを更新しながら阪口とのギャップをふたたび詰める。23周目には1分22秒964をマークし、2台は僅差のままファイナルラップを迎えた。
しかし、阪口は最後まで宮田に接近を許さず、25周を走りきり優勝。2016年に全日本F3選手権に参戦を開始して以来、嬉しい初優勝を飾ることになった。2位は宮田で、3位は4.713秒差で小高という結果となった。
オープニングラップでのアクシデントから追い上げた名取は4位でレースを終えることに。入山は5位でスーパーフォーミュラ・ライツでの初ポイントを獲得した。また、影山は最後までDRAGONに順位を譲ることなく6位でフィニッシュ。ひさびさのフォーミュラカーの実戦でポイント獲得を果たしている。
マスタークラスは、7位でフィニッシュしたDRAGONの優勝となった。
阪口晴南（Buzz Racing with B-MAX）
