第9戦はスタートから逃げ切った宮田莉朋が今季7勝目を飾る - superformula lights

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第9戦はスタートから逃げ切った宮田莉朋が今季7勝目を飾る

2020/11/14

第9戦はスタートから逃げ切った宮田莉朋が今季7勝目を飾る宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)

 2日間に渡る専有走行を終え、迎えた11月14日(土)のオートポリスは、前日に続き快晴。早朝は冷え込みも厳しかったが、午前8時20分から、第9戦/第10戦の公式予選が行われた。

 朝焼けの中、コースオープンとともに各車タイヤをウォームアップさせていくが、まずは宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)が1分36秒548というベストタイムをマーク。小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)がそれに続くが、ややタイミングをずらしてコースインした阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)が2台を上回り、トップに浮上する。

 各車は一度ピットに戻り、ふたたびアタックを展開していくことになるが、ここで1分36秒049までタイムを上げたのは、この週末好調の名取鉄平(TODA FIGHTEX)。他車もこれに続いてアタックに入っていったが、チェッカーまで残り3分05秒というタイミングで、ルッカ・アレン(Albirex-RT)がターン16でグラベルにストップしてしまい、赤旗が提示されることになってしまった。

 再開後、残り3分05秒という短い時間の中で最後にタイムアップを目指しアタックが展開されていくことになるが、ここでニュータイヤを投入した宮田が1分35秒493をマークしトップに浮上。第9戦のポールポジションを決めた。2番手にはニュータイヤを投入しなかった阪口が1分35秒669で続き、名取は第9戦は3番手からスタートすることになった。

第9戦はスタートから逃げ切った宮田莉朋が今季7勝目を飾る第9戦 スタート

■上位争いのなかで小高にトラブルが

 この時期らしからぬ暖かな陽気のもと迎えた午後零時45分からの決勝レースでは、ポールポジションスタートの宮田がホールショット。2番手スタートの阪口はやや加速が遅れたが、2番手を守り1コーナーへ。名取、小高と続く。

 さらに5番手につけた河野駿佑(RS FINE K&N 320)の後方からは、これがスーパーフォーミュラ・ライツデビュー戦となる石坂瑞基(B-MAX ENGINEERING)がピタリとつけていった。また7番手の入山翔(Albirex-RT)にはルッカ・アレン(Albirex-RT)がテール・トゥ・ノーズで続き、序盤は2台のチームメイト同士のバトルが展開された。

 トップに立った宮田は、2周目には1分37秒683というタイムをマークし一気に阪口とのリードを広げていく。5周目には2秒以上の差がついていた2台は、10周目には4秒にその差が広がっていく。上位陣のギャップは中盤に向けて少しずつ拡大し、淡々としたレース展開となっていった。

 しかし14周目、4番手を走っていた小高が突然のスローダウンを喫してしまう。登り坂のセクター3に入る手前のターン12で、パワーを失ってしまった小高はイン側のグリーン上にマシンを止めてしまい、河野、石坂の順位がひとつずつ繰り上がった。

 これで俄然注目が集まったのが、入山とアレンのバトル。6位1ポイントをかけた戦いが展開されていったが、17周目にアレンが入山をオーバーテイク。デビューレースながら、専有走行から慎重にスピードを上げていったアレンが得点圏内に浮上した。

第9戦はスタートから逃げ切った宮田莉朋が今季7勝目を飾るルッカ・アレン(Albirex-RT)

■マスタークラスはDRAGONが優勝を飾る

 そんな展開の中、トップの宮田はレース中盤以降1分38秒台中盤のラップタイムをきれいに並べ続け、21周を走り切り優勝。今季7勝目を飾った。2位は阪口、3位は名取という結果に。4番手争いは最終周まで接近戦となったが、河野が振り切り4位でフィニッシュ。石坂はスーパーフォーミュラ・ライツのデビュー戦で5位に食い込み、アレンが6位となった。

 マスタークラスの戦いはオープニングラップからDRAGON(TEAM DRAGON SFL)がリードし、植田正幸(Rnsports320)がこれを追う展開となっていたが、18周目のターン12で植田がアウト側のガードレールにヒットし万事休す。DRAGONは前日のクラッシュ、公式予選でのトラブルを乗り越え、今季7勝目を5連勝で飾った。