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第13戦は阪口晴南が今季4勝目を飾る。宮田はリタイアに
第12戦の決勝レースから一夜明けた12月6日(日)の鈴鹿サーキットは爽やかな晴天に恵まれた。この日は午前8時25分から全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第13戦の決勝レースが行われた。
前日の12月5日(土)に行われた第12戦・第13戦の公式予選では、阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)がトップタイムをマーク。さらにセカンドベストとして1分49秒337をマークし、第13戦もポールポジションを獲得。2番手には宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)がつけた。
3番手には小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)がつけ、4番手には河野駿佑(RS FINE K&N 320)、5番手には名取鉄平(TODA FIGHTEX)が並んだが、前日の第12戦では小高、名取はエンジン交換によるグリッド降格となっていたこともあり、この日は予選順位どおりのグリッドからスタートを切ることになった。
■序盤はトップ3の争いが白熱
迎えたスタートでは、前日スタートで首位を譲っていた阪口が好発進を決め、トップで1コーナーへ。一方、2番手スタートの宮田に対して、好発進を決めた3番手スタートの小高がアウトから並びかけ、2コーナーへのラインどりでオーバーテイク。オープニングラップは阪口、小高、宮田というオーダーに変化した。
その後方では、スタートを決めた名取が河野をかわし4番手へ。河野、片山義章(B-MAX RACING with OIRC)、ルッカ・アレン(Albirex-RT)、入山翔(Albirex-RT)と続く。序盤はトップが一団となり、その背後から名取を先頭としたグループが続く展開となっていた。
阪口を先頭に小高、宮田と続くトップグループは、序盤から僅差の争いとなる。そのなかで、宮田は5周目に小高との間隔を空けると、1分50秒771というファステストラップをマーク。その勢いのまま、今度は一気に小高との間合いを詰め始めた。
しかし6周目、デグナーカーブひとつめで突如リヤがブレイクするようなかたちで宮田がスピン。デグナーのアウト側のグラベルにストップしてしまった。今季レース中で初めてとも言えるコースアウトにより、宮田はまさかのリタイアとなってしまった。
これでトップグループは阪口、僅差で小高と変化し、やや開いた間隔で名取を先頭に河野、片山、そして2周目にストップしたアレンに代わって6番手に浮上した入山による4台の表彰台争いとなっていった。
トップの阪口と2番手の小高は1秒以内の接近戦のまま終盤までレースを続けたが、最後まで阪口がトップを守り、今季4勝目を飾ることになった。2位は小高、そして3位争いは9周目に名取と河野の激しいドッグファイトが展開されたが、名取が最後までポジションを守り表彰台を獲得してみせた。4位は河野、5位は片山、6位は入山と相次いでチェッカーを受けている。
なお、宮田はリタイアながらもファステストラップによる1ポイントを追加している。
■マスタークラスはDRAGONが王座を手中に
マスタークラスは、クラスポールポジションだった植田正幸(Rnsports320)がスタートで遅れ、DRAGON(TEAM DRAGON SFL)が首位に浮上するが、今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がこれを猛追。一方畑享志(A-NeKT with B-MAX)には植田が迫り、それぞれバトルが展開されていった。
しかし5周目、今田はスピンからクラッシュを喫しリタイア。また畑も日立オートモティブシステムズシケイン立ち上がりでスピンアウト。これでDRAGONが首位、植田が2番手という順位となり、そのままチェッカー。DRAGONが今季11勝目をマークするとともに、早々に2020年のマスタークラスのチャンピオンを決める結果となった。