2020年最終ラウンドの専有走行は宮田莉朋がトップタイム - superformula lights

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2020年最終ラウンドの専有走行は宮田莉朋がトップタイム

2020/12/18

宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、大きくカレンダーが変更された2020年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権。8月の第1ラウンドもてぎから4カ月で、今季最終ラウンドとなる富士スピードウェイでの『REBELLION 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第15戦・第16戦・第17戦』を迎えることになった。

 すでに2020年のドライバーズチャンピオンは宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)に、チームチャンピオンはカローラ中京 Kuo TEAM TOM'S、エンジンチューナーチャンピオンは株式会社トムスが獲得しているが、今大会に向けてスイスの高級時計メーカー『REBELLION TIMEPIECES(レベリオン タイム ピース)』が協賛。Buzz Racingのアンバサダーのひとりでもある元F1ドライバーの山本左近と、Buzz Racing with B-Maxの本山哲監督がドライバーとして参戦することが決まり、大きな話題となった。

 そんな富士大会の専有走行1回目は、12月17日(木)午前8時50分にスタートした。富士スピードウェイは爽やかな冬晴れに恵まれ、富士山もその姿をみせたものの、ピットロードでは走行開始時に気温3℃ほどと厳しい寒さのなかで始まった。走行開始直後は、手の冷えを訴えるドライバーも多くみられた。

 ただ、気温の上昇とともに各ドライバーとも少しずつ周回数を伸ばしはじめ、長いストレートの後のTGRコーナーではブレーキングでややオーバーランするマシンもいたものの、アクシデント等はなく赤旗中断はないまま走行が続いていった。ただそんな中、阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)がエンジントラブルに見舞われ、途中で走行を取り止めている。

 午前のセッションは午前10時50分まで行われたが、終盤に1分32秒855をマークしたのは小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)。1分33秒065という最速タイムを記録した宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)をおさえトップタイムで最初の走行を終えた。3番手には名取鉄平(TODA FIGHTEX)が続いた。

 2時間10分のインターバルで迎えた専有走行2回目は、午前に続き晴天。気温も午前よりも上昇するなかで2時間の走行が行われた。このセッションでも大きなアクシデントはなく、赤旗中断はないまま走行が続き、各チームともそれぞれのメニューをこなした。

 陽が傾きつつあるなか、終盤にはニュータイヤでのアタックが展開されることになったが、宮田が1分32秒369をマークしトップで初日を終えることに。2番手には河野駿佑(RS FINE K&N 320)がつけ、3番手には阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)が続いた。注目の山本左近(REBELLION Buzz 320)は初日からレギュラー勢に迫るタイムを記録し、本山哲(REBELLION Buzz 320)も順調に走行し、初日を終えた。

阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)

■2日目は午前・午後とも宮田が首位

 明けて12月18日(金)は、前日よりも1時間遅い午前9時50分に専有走行3回目がスタートした。1時間遅いことから冷え込みもやや和らぎ、各車が走行を重ねていくことになったが、このセッションでもアクシデント等はなく、赤旗中断なく走行が続いていった。

 前日よりも短い1時間30分間のセッションでも終盤にタイムが上がっていくが、ここでも宮田が1分32秒285までタイムを上げ、トップでセッションを終えた。2番手には小高がつけ、3番手に阪口が続くことに。4番手は河野、そして5番手には山本が続き、実力健在をアピールした。

 2日間の締めくくりとなる専有走行4回目は、午後1時40分からスタートした。このセッションでも赤旗はなく、最終ラウンドにして初めて専有走行で一度も中断がない2日間となった。ただ、ルッカ・アレン(Albirex-RT)はトラブルでこのセッションへの参加を見送っている。

 終盤にはふたたびタイムが上がっていったが、宮田が25周目にマークした1分32秒320がこのセッションのトップタイム。2番手には阪口、そして3番手には入山翔(Albirex-RT)がつけることになった。本山、山本も2日間の専有走行でタイムを上げた。

「1日目の午後は良いタイムが出せましたが、2日目はタイムこそ出ているものの、納得がいっていない部分もありました。午後はスタート練習もあり、早いタイミングでアタックをしたのですが、ウォームアップをきちんとできていない状態でのアタックになりました。実際に速いのかどうかがまだ分からない部分はあります。でも2日間で良いデータはとれているので、コースレコードを狙ってポールポジションを獲りたいです」と宮田。

 一方、2番手の阪口は「この富士でのレースに向けて、今までと違うアプローチになりましたが、正直少し苦戦したと思います」という。

「エンジン交換をしてしまったのでグリッド降格になりますが、富士は抜きやすいコースなので、助かっている部分はあります。今回みんなのタイムが拮抗しているので簡単には抜かせてもらえないとは思いますが、第15戦が長いレースですし、まずは予選でポールを獲って、レースは流れに任せたいと思います」

 REBELLION 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第15戦・第16戦・第17戦は、12月19日(土)午前9時20分から公式予選が行われ、午後1時50分から第15戦が行われる。12月20日は午前8時10分から第16戦が、午後零時35分から第17戦が行われる。

入山翔(Albirex-RT)入山翔(Albirex-RT)