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宮田莉朋がポール・トゥ・ウインで第15戦を制し今季11勝目
第15戦を制した宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)
2日間の専有走行を経て、『REBELLION 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第15戦・第16戦・第17戦』は第15戦/第16戦の公式予選、第15戦の決勝が行われる12月19日(土)を迎えた。午前9時20分からの公式予選は薄曇りのなか、この時季ということもあり、多くのラップをウォームアップに費やしアタックが行われた。
まずは1セット目のニュータイヤで行われたアタックでは、宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)が8周目に1分31秒912をマーク。続いて阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)が1分31秒975をマーク。2番手につける。
2セット目のタイヤでのアタックでは、チェッカーまでの間に宮田と阪口の間でタイムを塗り替えていく熾烈な予選が展開されたが、ここで宮田が1分31秒370をマークし、第15戦のポールポジションを決めてみせた。2番手には阪口、3番手には小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)がつけ、4番手には河野駿佑(RS FINE K&N 320)、5番手には今季ベストとなる入山翔(Albirex-RT)がつけた。
ただ、専有走行で阪口はエンジン交換を行っていたため、5グリッド降格のペナルティが課され、7番手からスタートを切ることになった。
■阪口が1周目に4番手に浮上
予選後、スーパーフォーミュラの走行時には小雪が舞うなど、冷え込みが厳しいなかで迎えた第15戦の決勝レースは、午後1時50分にフォーメーションラップのスタートが切られた。気温が低いことから2周のフォーメーションラップを経てスタートが切られたが、2番手スタートの小高が好発進を決めるも、TGRコーナーへホールショットを奪ったのは宮田。小高、河野が続き、そして1周目にして阪口が一気に4番手まで浮上した。
勢いに乗る阪口は、2周目のTGRコーナーで河野をかわし3番手に浮上すると、さらに3周目には小高の背後にピタリとつけ、ふたたびTGRコーナーでオーバーテイク。7番手スタートながら、わずか3周で2番手まで浮上した。
しかしその頃にはポールポジションスタートの宮田はすでにギャップを築き始めており、阪口は離されまいとついていくものの、宮田は7周目には1分32秒893のファステストラップをマークし、ジワジワとギャップを築いていった。
一方、3番手となった小高の後方では、河野と名取鉄平(TODA FIGHTEX)のバトルが激化。5周目には名取がTGRコーナーで河野をかわし4番手に浮上し、さらに小高との差を縮めていった。また、5番手となった河野の後方では、中盤に向けてルッカ・アレン(Albirex-RT)と入山翔(Albirex-RT)のチームメイト同士のバトルが展開されるなど、各所で富士スピードウェイらしい戦いが繰り広げられた。
アレンと入山による2台のバトルは、TGRコーナーでのブレーキング勝負をメインに何度もサイド・バイ・サイドの状態に持ち込まれるものの、ブレーキングでアレンがポジションをキープ。入山はなかなか順位を上げることができずにいた。そのうちに、8番手だった山本左近(REBELLION Buzz 320)、9番手の本山哲(REBELLION Buzz 320)が接近。4台のバトルになるかと思われた。
しかし16周目、ダンロップコーナーでふたたびアレンと入山がサイド・バイ・サイドになるが、ブレーキングで差を詰めた山本が入山のリヤに接触してしまう。これで入山はスピンを喫しポジションを落とす。
■マスタークラスは僅差のバトルに
中団でのバトルの一方で、トップを走る宮田は最後までペースを保ち、ファイナルラップには1分32秒399というファステストラップを記録。ユーズドタイヤでのレースとなっていた阪口との差を6.604秒差まで広げチェッカーを受けた。すでにチャンピオンは決めているが、これで今季11勝目を飾ることになった。
2位は阪口、3位争いは終盤まで僅差の争いとなっていたが、ペースに苦しみながらも小高が最後までポジションを守り、表彰台を獲得。4位は名取、5位は河野となった。アレンは最後まで順位を守り、6位でポイントを獲得した。山本は7位でチェッカーを受けるも、入山との接触により30秒のタイム加算ペナルティが課されることに。本山が7位となった。
マスタークラスは、1周目から今田信宏(JMS RACING with B-MAX)とDRAGON(TEAM DRAGON SFL)がバトルを展開。パナソニックコーナーでわずかに接触するシーンも見られたが、3周目にDRAGONが今田をオーバーテイク。僅差の争いを制し、DRAGONがマスタークラスで11連勝をマーク。今季13勝目を飾った。