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全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
第6戦 決勝上位ドライバーコメント
小高一斗
■第6戦 優勝
(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320/Car No.37/TOM'S/TOYOTA TOM'S TAZ31)
「ポールポジションからのスタートでしたが、ホイールスピンが多く太田選手に抜かれてしまいました。みんなそうだったと思うのですが、僕も雨は上がる方向と考えていたので、それに合わせたセットアップやタイヤの内圧で長いレースに臨みましたが、反対に雨が降ってきて、序盤は太田選手に離されてしまう展開でした。本当に周回数が多いレースで良かったと思いますが、最後の最後に自分のペースが上がってくるという自信はあったので、とにかく太田選手にはしっかりとついていき、ギリギリでしたがトップに戻って勝つことができました。セクター1は目で見て分かるくらいに追いついていたので、最後に仕掛けるんならS字か逆バンク、ダンロップかなと決めていました。あれだけのバトルをしながら、ベストタイムを後半に出せたくらいペースは本当に良かったので、絶対に順位を上げなければと思っていました。今回、予選のフィーリングは悪くなかったなかで、ポールポジションをふたつ獲れなかったのは自分の甘さです。両方とも獲れていれば3連勝もできていたかもしれないので、次戦は予選からしっかりと狙っていきたいし、まだできていないフルマークも目指して、ファステストラップも全部獲れるように頑張ります」
太田格之進
■第6戦 2位
(HFDP WITH TODA RACING/Car No.2/TODA RACING/SPIESS A41)
「グリッドに着くまでの試走でかなり乾いてくるだろうという感触もありましたし、雨も降らない方向だとチームからも伝えられていたので、第5戦に使ったユーズドタイヤでいこうと僕から提案して、換えてもらいました。まずスタートがうまく決まってすぐにトップに立ち、その時点ではこのレースは『いただいたな』という気持ちでしたが、周回していくうちに雨が強くなってきたのは想定外でした。タイヤの温まりが良かったのか小高選手との差は広げていけたので、これで雨が止めば逃げ切れると思ったのですが、中盤くらいからペースが逆転してどんどん差が詰まってきてしまいました。そこはタイヤの違いだったと思うので、乾いていくと読んでユーズドタイヤに決めたものの、結果的には小高選手がニュータイヤの美味しいところを使って近づいてきたなと考えていました。お互いのクルマで、得意としているセクターがおそらく違っていて、S字は小高選手がすごく差を縮めてくるのでかなりプレッシャーを感じていましたが、とにかく自分はミスせず走ることしかないと思っていました。ダンロップコーナーも狙っているのは分かっていましたが、自分の閉めがちょっと甘かったと思っています。デグナーでは完全に横並びで、粘っても良かったのですがうしろに古谷選手もいましたし、無理はしませんでした。その後はついていくこともできず悔しいです。次大会のオートポリスはチームとしても得意としているサーキットなので、今大会のうちに1勝できたのは僕にとってかなり大きいことです。第5戦で勝ったことで気持ちの面でもかなり楽になり、第6戦のスタートにも繋がりました。流れもすごく良いので、このまま常にトップ争いをしてチャンピオン争いにも繋げていきたいです」
古谷悠河
■第6戦 3位
(Deloitte. HTP TOM’S 320/Car No.36/TOM'S/TOYOTA TOM'S TAZ31)
「蹴り出しは良かったもののホイールスピンが多かったので、あまり良いスタートではありませんでしたが、3番手に上がることができました。前半はトップ2台との差が広がって苦しかったですが、途中からだんだんペースが良くなり、中盤では一時ファステストラップも記録できて、クルマの手ごたえは良かったです。最後に小高選手が太田選手を狙っているのはうしろで見ていて分かりました。ふたりがバトルしているところをうまく狙って勝てないかなとは思いましたが、それは甘かったですね。第5戦で遅かったセクター1に関しては、オンボードやデータを確認して臨み、少しは良くなったかなと感じています。あとはこのレースで小高選手のうしろを走り、勉強になりました。オートポリスは個人的に好きなコースです。ライツで走ったことはありませんが悪いイメージもないですし、今回雨で獲れた表彰台を、次は晴れで獲りたいと思います」
DRAGON
■第6戦 11位(マスタークラス優勝)
(TEAM DRAGON B-MAX 320/Car No.30/B-MAX RACING TEAM/SPIESS A41)
「直前のスーパーフォーミュラでチームが初めて優勝して、その直後のレースでしたから、なかなか気持ちを切り替えて集中するのが大変でした。ですが、エンジンをかけてグリッドに行くところで『切り替えよう』と自分で決めて。とにかくこの週末で一度勝ちたい、スタートでなんとか今田選手を抜けないかと考えました。前の2レースでは失敗しましたが、今回は集中して臨み、前に出ることができました。序盤のペースは僕のほうが良かったので、そこで一気に離してしまおうと。ただ、後半に今田選手がプッシュしてきて、ラスト3周のところでファステストラップを塗り替えられてしまったんです。それを聞いて、翌周には取り返したんですが、また塗り替えられて。なので、ファイナルラップにもう一回プッシュして、最後にしっかり取り返しました。今回は自分なりに楽しく、良いレースができました。今週はいろんな意味で山も谷もありました。良いこともたくさんあったのでハッピーに帰れそうです」