鈴鹿ラウンドの専有走行は初日のアレジが最速に - superformula lights

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鈴鹿ラウンドの専有走行は初日のアレジが最速に

2021/04/23

ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)

 4月22日(木)~23日(金)の2日間、Buzz presents 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の2021年第2大会の専有走行が、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。2日間のテストでは、初日トップタイムのジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)がマークした1分51秒867が最速となった。

 3レースで3人のウイナーが生まれるなど、勢力図が大きく変わったことを感じさせた2021年Buzz presents 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の第1大会富士から3週間。第2大会の舞台となるのは鈴鹿サーキットだ。

 3月には合同テストも行われた鈴鹿だが、この大会に向けては最終的に12台が参戦することになった。ALBIREX RACING TEAMは3号車のルッカ・アレンが参加せず、また5号車には2020年以来の参戦となる入山翔が乗り込んでいる。

 晴天に恵まれた4月22日(木)の専有走行1回目は、当初午後2時30分からスタートする予定だったが、直前に行われていた全日本ロードレース選手権JSB1000の特別スポーツ走行でのアクシデントによる赤旗中断、オイル処理の影響があり、当初の予定より25分遅れとなる午後2時55分にスタートした。

 途中、開始から25分というところで、入山がスプーンでストップしたことで赤旗が提示されたほか、終盤には三宅淳詞(MAX RACING 320)が1コーナーで底打ちしてスピン。車両が停止したため赤旗が出されたが、どちらも大きなダメージはなくコースに復帰した。

 終盤の赤旗中断後はタイムも上がり、3月の合同テストで鈴鹿をすでに経験しているアレジが1分51秒867までタイムを縮め、専有走行1回目をトップで終えた。これに佐藤蓮(TODA FIGHTEX)、名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が続き初日を締めくくった。

名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)

■2日目も晴天。名取がトップタイム

 明けて4月23日(金)も鈴鹿サーキットの天候は晴天。午前8時から2時間で行われたセッション2では、開始から16分というところで平良響(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)が逆バンクでコースアウト、クラッシュを喫しストップ。このセッション1回目の赤旗が提示された。その後もコースアウト等は各所であり、開始から1時間08分ほどが経過したところで、今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がヘアピンで車両を停めたことから2回目の赤旗中断となった。なお、今田はその後自走でピットに戻っている。

 開始から30分を過ぎると、名取が1分52秒272までタイムを上げトップに。野中誠太(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)やアレジが続く。そんななか開始から54分というところで、名取に続き1分52秒台に入れてきたのは佐藤。しかし名取も開始1時間34分というところで1分52秒145にタイムを上げてみせる。

 終盤、残り20分ほどで各車は一度ピットに戻り、残り10分が近づいたところでニュータイヤを投入しアタックを展開。上位は続々と1分52秒台にタイムアップしはじめるが、ウォームアップを終えアタックを展開する車両が増え始めたところで、畑享志(A-NeKT with B-MAX 320)が最終コーナーでスポンジバリアにクラッシュ。赤旗中断となり、多くの車両はタイムアップできぬままセッション2回目は終了となった。

 最終的に名取の1分52秒145がこのセッションの最速で、終盤、早めにタイムアップしていたアレジが2番手。野中が3番手、佐藤、河野駿佑(RS FINE K&N 320)と続くトップ5となった。

佐藤蓮(TODA FIGHTEX)佐藤蓮(TODA FIGHTEX)

■セッション3も名取が最速

 JSB1000のART走行をはさみ、午後零時45分から行われたセッション3は1時間。今回は2&4レースということもあり、4月23日(金)に公式予選が行われることから、このセッション3が最後の調整の場となった。

 各車が走行を進めていくなか、開始から26分というところで、デグナー二つ目のアウト側でアレジがストップ。この車両回収のため一度赤旗中断となった。

 セッションは11分後に再開されるが、直後名取が1分52秒745へタイムアップ。平良も1分53秒131へタイムを上げるが、佐藤がそれをさらに上回り1分52秒508をマーク。かと思えば、今度は名取が1分52秒413へ縮め、再コースインしたアレジも1分52秒438をマークするなど、続々とタイムが縮められていった。

 最終的に、このセッションは名取がマークした1分52秒413がトップタイムに。アレジが2番手、3番手には佐藤が続くことになった。4番手には平良、5番手には野中とTOM'S勢が続いている。

 今回のBuzz presents 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第2大会は変則的なタイムスケジュールで、4月23日(金)の午後4時45分から公式予選がスタートする。

平良響(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)平良響(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)

河野駿佑(RS FINE K&N 320)河野駿佑(RS FINE K&N 320)