名取鉄平が長丁場の第6戦を逃げ切り3連勝を飾る - superformula lights

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名取鉄平が長丁場の第6戦を逃げ切り3連勝を飾る

2021/04/25

名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)

 4月24日に第4戦が行われたBuzz presents 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第2大会の鈴鹿ラウンドも、4月25日(日)午後4時35分にフォーメーションラップがスタートした第6戦が週末最後のレース。スーパーフォーミュラ第2戦の決勝レースの後、日が西に傾くなか、スタートのときを迎えた。

 このレースは第4戦の結果でグリッドが決まるが、ポールポジションはこの大会でここまで2連勝を飾っている名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)。2番手には直前までスーパーフォーミュラの決勝を戦っていたジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)、3番手には野中誠太(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)が、4番手には三宅淳詞(MAX RACING 320)が並んだ。

 なお第5戦のファイナルラップでクラッシュを喫した今田信宏(JMS RACING with B-MAX)の車両も修復が終わり、8番グリッドにつけている。

第6戦スタート第6戦スタート

■スタートの攻防を名取が制す

 迎えたスタートでは、ここまで2戦とも好スタートを決めていた名取にアレジが並びかけ、1コーナーで際どい戦いを展開するも、名取がトップを死守。アレジ、野中、平良響、河野駿佑と続いたが、1周目のスプーンで平良が野中をかわし3番手に浮上。ニュータイヤを履いていた平良は、勝負どころとばかりにアレジにも仕掛けていくが、これをかわすには至らない。

 一方野中は1周目の130Rで河野にもかわされ5番手となるが、スタートで蹴り出しが遅れポジションを落としてしまった三宅が野中と激しいファイトをみせる。そのうちに、第4戦のファイナルラップで接触し最後尾スタートとなってしまっていた佐藤蓮(TODA FIGHTEX)が詰め寄っていく。

 野中と三宅、さらに佐藤を加えた5番手争いは、5周目のシケイン立ち上がりで加速にまさった三宅が、続く6周目の2コーナーで野中をオーバーテイク。さらに6周目の日立Astemoシケインで佐藤が野中をかわし6番手に浮上し、順位は落ち着きをみせた。

 レースは中盤、名取がアレジに対して2秒ほどのリードを保ち、アレジの背後にはピタリと平良が続く展開。さらに4番手に河野が続き、三宅と佐藤が詰め寄っていく展開となった。

名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)

■中盤の得点圏内の争いが白熱

 入賞圏内を争う戦いは、7周目に河野の背後に三宅が接近し、さらに佐藤も肉迫。三つ巴の戦いとなっていくが、10周目にストレートで三宅が河野をパス。さらに12周目には佐藤も河野をかわしていった。

 勢いに乗る佐藤は、首位を走る名取とファステストラップを出し合いながら前を追う。13周目には佐藤が1分53秒445というファステストラップをマークし、三宅との差をつめていくことに。終盤は2番手を争うアレジと平良、4番手を争う佐藤と三宅の戦いに焦点が集まった。

 そんな争いの一方で、トップの名取は最後は1.543秒というマージンを保ちチェッカー。この第2大会で3連勝をマークし週末を締めくくった。2位はアレジ、3位はスーパーフォーミュラ・ライツで初めての表彰台となった平良となった。

 4位争いはファイナルラップまで三宅と佐藤の緊迫した戦いが続いていったが、三宅が最後までポジションを守り4位に。佐藤は最後尾から5位入賞を果たすことになった。6位は河野となった。

 マスタークラスは、植田正幸(MAXRACING RN320)がスタート違反でペナルティを受け、さらに畑享志(A-NeKT with B-MAX 320)がヘアピンでコースオフを喫したなか、今田がしっかりと走りきり10位でチェッカーを受け優勝を飾った。

スタート直後の2番手争いスタート直後の2番手争い