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第12戦はアレジが名取との攻防を制しポール・トゥ・ウインで2勝目
ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)
6月17日(木)から専有走行が行われたBuzz presents 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第4大会のレースウイークも、いよいよ最後のレースとなり6月20日(日)の第12戦を迎えた。この第12戦は、6月19日(土)に行われた第10戦の結果がグリッドとなることから、第10戦で初優勝を飾ったジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)がポールポジションにつけた。
2番手には名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)、3番手には自己最高位グリッドとなる平良響(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)がつけ、4番手には河野駿佑(RS FINE K&N 320)となっていた。第11戦のスタート直後、1回転するクラッシュを喫してしまった河野だが、車両のダメージが大きかったものの、チームの頑張りでなんとかピットレーンクローズの午後3時30分に間に合わせ、グリッドについた。
直前の全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦から青空が広がっていたスポーツランドSUGOは、午後3時45分のフォーメーションラップスタート時も変わらず晴天。ドライコンディションのもと、スタートのときを迎えた。
■スタートで平良が2番手に浮上も、名取が奪回
スタートでは、ポールポジションのアレジがスタートを決めてトップで1コーナーに入るが、2番手の名取はやや蹴り出しが遅れ、3番手スタートの平良が2番手に浮上する。ただ、名取は2周目の1コーナーで平良をかわすと、3周目には1分14秒745というファステストラップをマーク。決勝ペースに自信がある名取は、4周目にはアレジの背後に近づいていった。
一方3番手となった平良の後方では、河野を先頭に三宅淳詞(MAX RACING 320)、佐藤蓮(TODA FIGHTEX)が接近戦を展開する。さらにその集団には野中誠太(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)も近づき、4周目を過ぎるころには平良を先頭とした5台による表彰台争いとなっていった。
5台はしばらく接近していたものの、10周目が近づくにつれて平良と河野の差が広がりはじめる。そんななか、10周目に三宅が河野をかわし4番手に浮上。ただ、河野は後方から迫る佐藤とのバトルはなんとか防ぎ切り、5番手を死守していった。
河野をかわした三宅は、レース後半に向けて3番手の平良に少しずつ近づいていく。その争いの前では、アレジが少しずつ名取とのギャップを広げ、レースはアレジと名取の首位争い、平良と三宅の3番手争い、河野と佐藤、野中の5番手争いとなっていった。
ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)
■緊迫した終盤戦も、アレジが逃げ切り
レースはそれぞれ接近戦が展開されていったものの、前車両のタービュランスやそれぞれの小さなトラブル等もあり、なかなかオーバーテイクには至らない。19周のレースは大きなアクシデントはなくチェッカーを迎え、アレジが第10戦に続く今季2勝目を飾ることになった。
2位は名取で、3位争いは最後まで平良がポジションを守り、SUGOラウンドで3戦連続の3位表彰台という結果となった。4位は三宅、5位はチームの頑張りに応えた河野、6位は佐藤となった。
マスタークラスは、スタートで大きくジャンプアップした植田正幸(MAXRACING RN320)がリードしていたものの、7周目が近づく頃には今田信宏(JMS RACING with B-MAX)、さらに総合で戦うDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)をまじえ三つ巴の戦いが展開される。
この戦いは、12周目に今田が植田を1コーナーでオーバーテイクし、そのままリードを築いてチェッカー。第11戦に続く連勝で今季7勝目を飾ることになった。