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暑さのなか第5大会の専有走行がスタート。名取鉄平がトップタイム
名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)
2021年のBuzz presents 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権も、いよいよ残すところ2ラウンド。8月28日(土)~29日(日)に開催される第5大会の舞台は、栃木県のツインリンクもてぎだ。2020年は第1大会として開催されたが、このときと同様真夏の大会。8月26日(木)午後2時からスタートした専有走行1回目は、気温30度を超える酷暑のなかでスタートした。
今大会は、シリーズランキング首位の名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)がチャンピオンを決める可能性もあるレース。なお参加台数については当初12台がエントリーしていたが、平良響(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)、植田正幸(MAXRACING RN320)が参加を取り止め、10台の参加となっている。
迎えた初日の専有走行1回目は、各車ピットアウト~インを繰り返しながら、途中ロングランを行うマシンも。またトラブルから1台がストップするシーンもあったが、赤旗中断はなくセッションは進んだ。
終盤になるとタイムも上がり、名取、神と続く中、セッション途中にロングランを行っていた佐藤蓮(TODA FIGHTEX)、さらには残り10分を切ってジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)が次々とタイムアップ。さらに残り3分で河野駿佑(RS FINE K&N 320)が1分45秒273にタイムを更新する。
最終的に初日は河野が1分45秒273でトップタイムに。1分45秒315で名取が2番手につけ、今回も全日本スーパーフォーミュラ選手権とのダブルエントリーとなるジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)が1分45秒406で3番手に続いた。上位陣は僅差で、予選も激しい争いとなることが予想される。
■2日目は名取が午前、午後ともトップタイム
一夜明けた8月27日(金)のツインリンクもてぎも朝から晴天となり、グングンと気温が上昇。午前9時30分からスタートした専有走行2回目も、酷暑のなかでのセッションとなった。この走行でも序盤に神晴也(Byoubugaura B-MAX Racing 320)がコースアウトを喫したものの、一度も赤旗は出ないまま走行を終えた。
このセッションでは、名取が1分44秒771をマークしトップに。2番手には河野が1分45秒172で続き、3番手には三宅淳詞(MAX RACING 320)が続いた。
TCRジャパンシリーズ、N-ONE OWNERS CUPの走行を挟み、午後2時からスタートした専有走行3回目は、午前に比べると風が出ていくぶん涼しくなるものの暑さが残る中で行われた。各車はセットアップを続けていく中、セッション後半、佐藤蓮(TODA FIGHTEX)が1分45秒488、さらに名取が1分45秒472にタイムアップ。名取はその後も1分45秒144までタイムを上げた。
チェッカーまで残り10分を切り、各車は再度アタックを展開するが、ここで名取は1分44秒861までタイムアップ。2番手には野中誠太(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)が1分45秒161で続き、佐藤が1分45秒275で3番手につけた。なお、この走行でも赤旗中断はなく、無事に全車が走行を終えている。
「1日目はミスもありタイムが伸び悩みました。この暑いコンディションでも、アタック2周目でタイムが出てしまう傾向があり、それを1周目に集中するようにしたらタイムが出るようになりました。アジャストすることができて良かったです」というのは、専有走行2、3ともにトップタイムの名取。
「もてぎはタイム差が出にくいサーキットですが、2番手以下に差をつけられて良かったです。今回、タイトルが決まる可能性がありますが、自分にできるのはとりあえず勝つことだけです。それを目指していきたいですね」
また2番手につけた野中は、「もてぎのフォーミュラはFIA-F4以来ですが、調子が良かったので、その流れをスーパーフォーミュラ・ライツに繋げたいと思います。他のサーキットに比べても、クルマの差が少なく、F4の走らせ方を利用できる状況です」と語った。
「予選の一発については自信がありますので、細かい部分を修正していきたいと思います。僕としてはレースに課題があるので、しっかり上位に食い込めるよう、暑い中ですがしっかり集中していきたいです」
Buzz presents 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会は8月28日(土)の午前11時から公式予選が、午後4時30分から第13戦の決勝レースが行われる。