佐藤蓮がポール・トゥ・ウインで第13戦を制し今季2勝目を飾る - superformula lights

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佐藤蓮がポール・トゥ・ウインで第13戦を制し今季2勝目を飾る

2021/08/28

佐藤蓮(TODA FIGHTEX)と加藤寛規監督佐藤蓮(TODA FIGHTEX)と加藤寛規監督

 2日間の専有走行を経て、迎えた8月28日(土)は、午前11時からBuzz presents 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第13戦/第14戦の公式予選がスタートした。この日も酷暑のなかでの予選となったが、コースオープン直後から佐藤蓮(TODA FIGHTEX)が積極的にアタックを仕掛けていく。

 一方、専有走行2、3でトップタイムをマークしていた名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)も、開始から7分が経過してからアタックで追い上げを狙うが、3セットのニュータイヤ投入の結果、1分45秒270というタイムをマークした佐藤が第13戦、第14戦ともにポールポジションを獲得した。

 一方専有走行まではタイムが伸び悩んでいたジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)は、予選に向けドライビングを修正。2セット目のニュータイヤでのアタックで1分45秒382をマーク。2番手につけた。名取は1分45秒426をマークするも3番手という結果となった。4番手には河野駿佑(RS FINE K&N 320)がつけた。

第13戦のスタートシーン第13戦のスタートシーン

■スタートで名取が2番手に浮上

 午後4時05分にグリッドへの試走がスタートしたBuzz presents 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第13戦の決勝レース。この日は夕刻に雷雨の天気予報も出ていたが、幸い雲は増えたものの天候が崩れることはなく、ドライのまま午後4時30分に決勝のスタートを迎えた。

 1周のフォーメーションラップを経て切られたスタートでは、ポールポジションの佐藤が好スタート。一方2番手スタートのアレジがやや遅れ、名取が2番手に。河野、野中誠太(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)、三宅淳詞(MAX RACING 320)と続いた。

 予選では思わぬ苦戦を強いられた名取は、この第5大会でチャンピオンを決めるべく、オープニングラップから首位の佐藤との差を詰めていく。ただ、ツインリンクもてぎはオーバーテイクが難しいサーキット。名取は佐藤の1秒差圏内で序盤のレースを戦い、4周目には一瞬佐藤のインをうかがうものの、上位陣は膠着状態のままレースが進んでいった。

佐藤蓮(TODA FIGHTEX)佐藤蓮(TODA FIGHTEX)

■序盤から佐藤と名取の首位争いが続く

 レースの折り返しとなる7周目を過ぎても、佐藤と名取の差は1秒以内という状況が続き、名取と3番手につけたアレジとは2秒程度のギャップから少しずつ広がっていく。このためレースの焦点は2台による首位争いに絞られていった。

 しかしトップの佐藤は9周目、10周目と立て続けにファステストラップを更新することで、ついに2台の差が1秒以上に。酷暑のなか最後まで集中を切らさなかった佐藤が逃げ切り、第2戦富士大会以来の今季2勝目を飾った。

 2位は名取で、3位はアレジという結果に。名取とのポイント差はレース前の29ポイント差から31ポイント差に広がった。4位は河野、5位争いは終盤、野中を先頭とした3台による接近戦となったが、野中が5位、三宅が6位という結果に。神晴也(Byoubugaura B-MAX Racing 320)は7位でチェッカーを受けた。

 マスタークラスは、スタート直後にDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)にかわされたものの、14周を着実に走りきった今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が優勝。今季8勝目をマーク。2021年のマスタークラスチャンピオンを獲得した。