ポールスタートのアレジが逃げ切り今季3勝目を飾る - superformula lights

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ポールスタートのアレジが逃げ切り今季3勝目を飾る

2021/10/16

ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)

 Buzz presents 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権は10月16日、いよいよ予選/第15戦の決勝日を迎えた。午前から天候は曇りで、ツインリンクもてぎ周辺ではときおり細かな雨粒が舞うなか、午前10時15分からの公式予選を迎えた。

 直前のスーパーフォーミュラのフリー走行終盤より少しずつ強くなりはじめた雨粒の中、各車はスリックタイヤを履いてコースインするも、なかなか熱が入らず、滑りやすいコンディションのためかタイムが上がってこない。8周を走った河野駿佑(RS FINE K&N 320)が1分44秒995までタイムを上げトップに立ち、スリックで走れることを確認。まずは一度各車はピットに戻った。

 コンディションが回復しつつあるなか、残り10分を切り多くのマシンが再コースインしアタックを展開していくが、ここで1分42秒884を記録し名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)がトップに浮上。ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)、佐藤蓮(TODA FIGHTEX)が続いた。

 しかし名取は前日の専有走行でのエンジン交換により第15戦は5グリッド降格のペナルティを課せられてしまう。そのため、午後3時30分にフォーメーションラップがスタートした第15戦ではアレジがポールポジション、佐藤が2番手に並ぶことになった。

第15戦 スタート第15戦 スタート

■スタートでアレジがホールショット

 第15戦の直前に行われたスーパーフォーミュラの公式予選では雨が強くなり、ウエットタイヤが使用されるシーンもあったが、スーパーフォーミュラ・ライツ第15戦のスタート進行の間にコンディションは回復。全車スリックタイヤでのスタートを迎えた。

 ポールポジションのアレジはホールショットを決めトップで1コーナーへ。一方、やや蹴り出しが遅れた佐藤に対し、3番手スタートの小高一斗(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)が並ぶが、3〜4コーナーにかけての攻防で小高は順位を落としてしまう。

 代わって3番手に浮上したのは、好スタートを決めた5番手グリッドの三宅淳詞(MAX RACING 320)。4番手グリッドの神晴也(Byoubugaura B-MAX Racing 320)がスタートで遅れ順位を落としたこともあり、6番手スタートの名取が三宅の背後につけていく。5番手に小高、6番手に平良響(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)がつける展開となっていった。

 トップに立ったアレジは4周目、1分43秒873のをファステストラップをマークしながら2番手の佐藤とのギャップを築いていく。一方で、3番手の三宅を先頭に名取、小高の戦いが白熱。チャンピオンがかかる名取は5周目、S字立ち上がりでわずかにコースアウトするシーンもあったが、コースには留まった。

 三宅を先頭に名取、小高という3台の争い、さらに平良を先頭にした神、河野という6番手争いが序盤から白熱していくが、10周目に神が河野をかわし7番手に浮上すると、三宅を先頭にした5台の争いに変化していった。

三宅淳詞(MAX RACING 320)三宅淳詞(MAX RACING 320)

■白熱の3番手争いは最後まで三宅が死守

 そんな争いを後目に、トップのアレジは13周目、1分43秒851というタイムをマークし、ファステストラップを更新。最後まで佐藤とのギャップを築きながら、14周のレースを走りきり優勝。今季3勝目を飾った。2.794秒差で2位は佐藤となった。

 一方、ファイナルラップまで1秒以内の僅差の戦いとなった3番手争いは、三宅が最後までポジションを守り切り、3位表彰台を獲得した。名取は4位となり、この第15戦でのチャンピオン決定はなく次戦以降に持ち越しとなった。5位は小高、6位は平良となった。

 マスタークラスは、DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)をおさえ総合でも9位となった今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が優勝。植田正幸(MAXRACING RN320)、SYUJI(B-MAX ENGINEERING 320)という順位となった。

ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)

平良響(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)平良響(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)