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第6大会岡山出場を前にロベルト・メルヒ・ムンタンに意気込みを聞く
9月24日(土)〜25日(日)に、岡山県の岡山国際サーキットで開催される全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第6大会。この週末にスポット参戦することになったロベルト・メルヒ・ムンタン(B-MAX RACING TEAM)に、スーパーフォーミュラ・ライツ出場への経緯、意気込みについて聞いた。
──あなたが全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第6ラウンドに出場する発表を目にし、大変驚きました。今回の出場までの経緯を教えていただけないでしょうか。
ロベルト・メルヒ・ムンタン(以下RM):ご存知のとおり、僕は今シーズン初めて日本を舞台に戦っているんだ。すべてが初めての経験だけど、SUPER GTを戦い日本で生活しながら、全日本スーパーフォーミュラ選手権に出場する目標をもっているんだ。もちろん日本が大好きだし、食事も街も大好きだよ。そして僕は、フォーミュラで戦うことも同様に大好きなんだ。
だからスーパーフォーミュラで心から戦いたいと思っている。今のスーパーフォーミュラは、F1の次にすごいカテゴリーだと思っている。クルマは素晴らしいし、速く大きなダウンフォースもあり、タイヤのグリップも大きいと聞いている。また“ビッグF3”のようにクイックだともね。
僕たちのターゲットは2023年にスーパーフォーミュラのシートを得ることだけど、そのためにも今回スーパーフォーミュラ・ライツに出場することにしたんだ。もちろんどんなレースであれ、レースを戦うのは大好きだし、楽しみたいと思っているよ。新しいチーム、コースだしどうなるかは分からないけれど、楽しみにしているよ。
──あなたはヨーロピアンF3のチャンピオン経験者であり、そしてF1もドライブしています。そんなあなたがスーパーフォーミュラ・ライツに出場することについて、日本のファンからは驚きの声も聞かれました。
RM:レースのひとつなのは変わらないし、スーパーフォーミュラに参戦するチームにアピールするにはベストな手段だと思っているよ。どうなるかは分からないけど、まあ見てみよう。それに僕は9月までにずっと日本にいて、スペインには1週間しか帰ってない。その間、みんながレースをしているのに自分は東京にいたり、サイクリングでトレーニングをしたりしているけど、やっぱりフォーミュラで走るのは自分の身体にとっても素晴らしいトレーニングになると思うんだ。それに岡山国際サーキットはまだ走ったことがないからね。来年のSUPER GTに向けてもコースを覚える良い機会になるはずだよ。
──岡山については、SUPER GTのチームメイトである片山義章選手が得意です。
RM:そうだね! 彼は僕の名コーチだよ。
──スーパーフォーミュラ・ライツには多くの若手ドライバーが参戦しています。
RM:マスタークラスもあるよね。だから僕はミドルクラスだ(笑)。
──何名かスーパーフォーミュラ・ライツに出場するドライバーは知っていますか?
RM:SUPER GTのGT300クラスにHonda NSX GT3で出場しているドライバーは知っているよ(太田格之進、木村偉織)。彼らは速いし、日本人の若手ドライバーはすごくレベルが高い。ヨーロッパに行っても十分戦えるはずだ。そんな彼らはすでに岡山は知っているし、テストやレースなどたくさんの経験があるだろう。でも僕はまだ走ってもいないからどう戦えるかは分からないけど、僕は100パーセントベストを尽くすよ!
──岡山にはファンも訪れます。何かメッセージはありますか?
RM:ぜひ応援して欲しいね。今週は僕にとってスーパーフォーミュラでもスーパーフォーミュラ・ライツでも、日本で初めてのフォーミュラの週末になる。僕は今年から日本でレースを戦っているけど、SUPER GTの雰囲気は素晴らしい。僕は富士でのWECにも行ったけれど、SUPER GTの方がたくさん人がいて素晴らしい空気があったね。
日本のファンは世界でもベストで、僕がF1やWEC、マカオで戦っていたときでさえ日本のファンがレースを追ってくれている。思い出すのは、僕が二度目に鈴鹿に来たときのことなんだ。その年のモンツァでケータハムからフリープラクティス1に出た年、スペインのテレビ中継のためにスタンド側の中継席に行こうとしたんだ。そうしたら、ものすごくたくさんの人が僕に気づくんだよ(笑)! ヨーロッパだったらまだしも、日本でだ。「F1ドライバーってすごいな」と思ったよ。たくさんの日本のファンが僕をサポートしてくれる。いまはSNSもあるしね。だからこそ、今はこの素晴らしい日本という国でレースを戦いたいんだ。