全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第9戦 決勝上位ドライバーコメント - superformula lights

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全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
第9戦 決勝上位ドライバーコメント

2024/06/23

野中誠太

■第9戦 優勝
(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC/Car No.36/TOM'S)
「レースとしては少ない周回数でしたが、良いスタートを切ることができました。雨のスーパーフォーミュラ・ライツのレースを経験している人は少ないと思うので、そのあたりの経験値で前に出られたと思います。今週はずっとペースが良くなかったので、ラッキーではありますがこういう形でレースウイークを締めくくることができて良かったです。スタートに関しては、ホイールスピンをしやすいところなのでクラッチの離し方には気をつけていました。1コーナーも余裕で前に出られたわけではなく、ブレーキング勝負みたいなところはありましたが、そこはリスクを負ってでも行くしかないと、気合を入れて飛び込みました。セーフティカーに助けられたというのが素直な気持ちですが、小出選手が迫ってくる中でも自分のペースも上げていけましたね。今回予選がどちらとも良くなかったのですが、そこに対しての不安要素、改善しなければいけないところがたくさんありました。今回は運もあって勝つことができましたが、本来であればすべて表彰台を逃していてもおかしくなかったと思います。シリーズを考えると、いっそう気を引き締めて今後のレースをやっていかないといけないという危機感を持っています」

小出峻

■第9戦 2位
(HFDP WITH B-MAX RACING/Car No.50/B-MAX RACING TEAM)
「午前中のレースはセーフティカースタートになったので、どれくらいグリッド上でこのレインタイヤが路面に食いつくかをたしかめられなかったというのはありました。それは全員が同じシチュエーションではあるのですが、スタートでうまくアジャストできなかったことで、野中選手と1コーナーでサイド・バイ・サイドになってしまいました。トップは守りたかったですが、タイヤのグリップとしても相手の方が良くて、なんとか抜き返そうとプッシュはしましたが、セーフティカーが出て終わってしまいました。今年、B-MAX RACING TEAMに移籍してここまで2大会が終わりましたが、手ごたえはすごく感じているし、チームとのコミュニケーションもうまくとれるようになってきています。次戦以降も自分としては結構良いところにいけると思っているので頑張ります」

中村仁

■第9戦 3位
(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC/Car No.35/TOM'S)
「いちばんの敗因はスタートでしかないと思います。スタート練習は何回もしましたが、エンストしたりしてどれもうまくいかず、不安を抱えてのスタートでした。とにかくエンストだけは避けようと普通の発進をしましたが、反応は悪かったですね。ただエンストせずにスタートできたことは、自分の中では5点くらいは与えてもいいかなと思っています。動き出した瞬間には5番手ぐらいになってしまいましたが、その直後はしっかり良い位置取りができたと思うし、僕は僕で運が良くてここにいられるのかなと感じています。ここまでの2大会、経験の浅さからくるものだったり、根本的に足りていない部分だったりと、すごく大きな課題が出てきました。ただそれは自分に対しての自信にもなっているというか、これから自分がどれだけ強くなっていけるかという好奇心にもつながっています。そういう意味で残りの大会はすごく楽しみです。シリーズを考えても今のポジションは悪くないと思うので、先輩ドライバーたちに負けずしっかりチャンピオンを目指して走っていきたいです」

DRAGON

■第9戦 9位(マスタークラス優勝)
(TEAM DRAGON 324/Car No.30/TEAM DRAGON)
「スタートでは今田選手より前に出たのですが、うしろから来たケイレン選手に譲ったところで、いったん今田選手に抜き返されてしまいました。ただその後のバックストレートで今田選手のスリップに入れたので、前は見えなかったですが、根性で踏んでいきました。雨のブレーキには自信があったので、アウト側からブレーキング勝負にもっていって、そこで抜き返しました。ペースはあったので、前に出れば差をつけられるとは思っていましたね。濃霧でセーフティカーが入りましたが、その前の2~3周はブレーキの看板ぐらいしか見えなかったので、それだけは見落とさないように集中しました。ウエットコンディションでのクルマの仕上がりやドライビングでは優位性があったとは思いますが、予選ではここまで4連敗していますし、ドライでの速さという部分では今田選手にまだ負けています。それをひっくり返すために、ドライでのクルマをもう少し煮詰めていきたいですね」