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4番手からスタートを決めた野中誠太が第9戦を制す
野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)
6月20日(木)に走行がスタートした全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3大会は、いよいよレースウイークのラストとなる第9戦を迎えた。第8戦から3時間ほどの間で迎えた午後零時35分からの第9戦は、午前に続きウエットコンディションで行われた。
この第9戦は6月22日(土)に行われた第7戦の結果でグリッドが決まっており、小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)がポールポジション。フロントロウの2番手には中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が並んだ。
3番手には荒川麟(B-MAX RACING 324)、4番手には野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)が並ぶグリッド。第7戦でピットに戻ったケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)は最後尾からの追い上げを目指した。
■スタートで野中が3台抜き
第8戦同様ウエットでのレースとなった第9戦だが、大きな違いは雨量、そして今回はスタンディングスタートが選択されたことだ。ウエットでのスタンディングは今季初となったが、2番手の中村がやや蹴り出しで遅れる一方、4番手から抜群のスタートを決めたのは野中。一気に1〜2コーナーでアウトのラインをとると、トップに躍り出た。
2番手には小出が続き、3番手にはこちらも抜群のスタートを決めた古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)が続くが、3コーナーでわずかにコースアウト。その間に中村が3番手を奪還し、4番手には荒川が続いた。
やや視界が悪くなるなか、今季2勝ずつを飾っている野中と小出が序盤からレースをグイグイと引っ張っていき、2.7秒ほどのギャップで中村、さらに荒川と続いていくが、すぐ背後に古谷をかわしてきた小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)がつけていった。
野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)
■霧のためセーフティカーランに
序盤、少しずつ小出が野中とのギャップを縮めはじめ、レースの緊張度が増していったが、それに水を差すように少しずつ霧が濃くなってしまった。7周目、視界不良のためセーフティカーが導入されてしまう。
霧の状況は刻一刻と変化していったことから再開のジャッジは非常に難しく、レースはそのまま30分の最大延長時間を迎えてしまうことに。野中が優勝で今季3勝目を記録し、小出が2位、3位に中村という結果となった。なおレースは16周を消化しており、規定周回数の75%を超えていたことから、フルポイントが与えられている。
マスタークラスは、スタートでトップに立ったDRAGON(TEAM DRAGON 324)が優勝を飾り、第8戦に続く連勝を飾った。