小林利徠斗がポール・トゥ・ウインで第11戦を制し初優勝 - superformula lights

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小林利徠斗がポール・トゥ・ウインで第11戦を制し初優勝

2024/07/20

小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)

 迎えた午後3時10分からの第11戦の決勝レース。この週末で初めてスーパーフォーミュラが走った後のレースとなったことに加え、21周という長丁場。コンディションやタイヤの変化にも注目が集まる一戦となった。7月19日(金)に行われた第11戦の公式予選では、第10戦に続き僅差のなかでのポールポジション争いが展開され、小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が第1戦に続くポール獲得を果たした。

 2番手につけたのは野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)で、3番手には中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が並ぶことに。4番手には荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)がつけた。

第11戦 スタート第11戦 スタート

■スタートで小林がホールショット

 やや陽が傾くなか、1周のフォーメーションラップを経て迎えたスタート。午前中に行われた第10戦のスタートで順位を落としてしまっていた小林は、今回はしっかりとスタートを決めトップでTGRコーナーに入っていく。しかし、2番手スタートの野中はホイールスピンを喫し、集団に飲み込まれてしまうことになった。

 代わって2番手に浮上したのは、こちらも第10戦の反省を活かしスタートを決めてきた中村。さらに1周目から荒尾と小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)が激しいつばぜり合いを展開していくが、これを制した荒尾が3番手をキープ。逆に、6番手スタートの荒川麟(B-MAX RACING 324)が小出をかわし4番手に続いた。また後方では、8番手スタートのケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)と野中が丁々発止のバトルを展開する。

 そんな展開を後目に、トップに立った小林はジリジリと中村とのギャップを築いていき、さらに3番手の荒尾の背後からは荒川、小出、さらにフレデリックと野中が集団になって続いていった。ただ、6周目を迎えるところでフレデリックにはスタート手順違反のペナルティが課された。グリッドの枠から大きく前に出てしまっていたためだ。結果的にフレデリックにはタイムペナルティが課された。

 それでもフレデリックはポジションを守る戦いをみせていたが、レース終盤に向けて大きくペースを上げていったのは野中。フレデリックをかわすと、今度は接近戦を展開していた荒川と小出に接近。まずは14周目に小出をかわすと、17周目には荒川もオーバーテイク。4番手までポジションを戻すことになった。

小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)

■マスタークラスは藤原が連勝

 そんな争いを後目に、この一戦に向けニュータイヤを投入していた小林は、最後までしっかりとペースをコントロール。21周を走り切り、中村に5.127秒のマージンを築き嬉しいスーパーフォーミュラ・ライツ初優勝を飾った。

 2位は中村で第10戦の悔しさを晴らす表彰台に。3位には今季2回目の表彰台獲得となった荒尾。野中は4位まで追い上げフィニッシュ。荒川が5位、小出は6位となりランキング首位は守ったものの、野中との差はわずか1ポイントに縮まった。

 マスタークラスでは、ポールポジションの今田信宏(JMS RACING TEAM)とその背後につけていた清水康弘(GNSY 324)がスタートできず遅れてしまう。そんな2台を後目に、藤原誠(TEAM DRAGON 324)とDRAGON(TEAM DRAGON 324)がレースを進めていったが、藤原がDRAGONに7.814秒のリードを築きトップチェッカー。初勝利に続く連勝を飾ってみせた。