第13戦は小出峻がポール・トゥ・ウイン。今季5勝目を飾る - superformula lights

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第13戦は小出峻がポール・トゥ・ウイン。今季5勝目を飾る

2024/09/14

小出峻と武藤英紀アドバイザー小出峻と武藤英紀アドバイザー

 9月12日(木)~13日(金)に行われた専有走行を経て、迎えた9月14日(土)の岡山国際サーキットは、朝方は雲が多く、前日までの暑さがやや和らぐなかで迎えた。この日は午前10時10分から、第13戦の公式予選が行われた。

 コースオープンから全車がコースインし、アウトラップから2周を費やしタイヤをウォームアップさせると、3周目から続々とタイムが縮められていく。そんななか、専有走行から好調だった小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)が1分22秒992を記録すると、4周目、5周目とさらにタイムアップ。コンディションが悪い状況ではなかったことから、一気に1分21秒671までタイムを縮め第13戦のポールポジションを獲得してみせた。

 これに続いたのは、チームメイトのケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)。1分22秒351を記録し2番手に。B-MAX RACING TEAMがフロントロウを占めた。3番手には小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が続き、小出とタイトルを争う野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)は4番手につけた。マスタークラスは僅差の争いのなか、DRAGON(TEAM DRAGON 324)が1分24秒975でクラスポールポジションを獲得した。

第13戦 スタート第13戦 スタート

■小出がリードを築くも、セーフティカー導入

 公式予選の後、岡山国際サーキットは日射しが強くなり、午後2時30分からの第13戦の決勝は、気温は30度を超え、路面温度も50度に近づこうかというコンディションのなか迎えた。

 スタートでは、ポールスタートの小出はややホイールスピンが大きく、1コーナーで2番手スタートのフレデリックが並びかけたものの、小出が2コーナーに向かう攻防のなかでトップをキープ。フレデリックが続き、ヘアピンに至るまでの攻防で小林のインを野中がうかがうが、こちらも順位の変動はなし。小出、フレデリック、小林、野中、そして中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)と続くトップ5となった。

 首位を守った小出は、2周目に1分24秒035というファステストラップをマークすると、3周目には2番手のフレデリックに対して2.234秒のリードを築く。レース中盤にはその差はさらに拡大し、10周目には6.326秒にギャップを広げ、独走状態となっていった。

 ただその後方では、小林が少しずつフレデリックとのギャップを縮め、さらに4番手の野中の後方は中村、荒川麟(B-MAX RACING 324)、荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)という4台の争いとなっていた。

 しかし11周目、その4台の戦いのなかにいた荒川がアトウッドカーブで突如スピンを喫し、グラベルにストップ。この車両回収のため、レースはセーフティカーランとなった。大きなギャップを築いていた小出にとっては、リードが失われてしまう展開となった。

セーフティカーランの様子セーフティカーランの様子

■マスタークラスは終盤に急展開

 レースは16周目にリスタートを迎えるが、トップの小出はしっかりとトップを守るものの、2番手のフレデリックの後方の6台が僅差の争いとなっていく。その戦いのなか、3番手の小林と4番手の野中、5番手の中村、6番手の荒尾によるテール・トゥ・ノーズの戦いが展開された。

 そんな争いを後目に、小出は25周を盤石のペースで走り抜き、今季5勝目を飾った。2位はフレデリックでB-MAX RACING TEAMがワン・ツーを飾ることに。3位は集団を抜けフレデリックに迫っていた小林となった。4位は野中、5位は中村、6位には荒尾が入った。

 マスタークラスは、クラスポールポジションのDRAGON(TEAM DRAGON 324)がトップをキープするも、最後尾からスタートで順位を上げた藤原誠(TEAM DRAGON 324)、そして今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が追っていく。

 しかし、荒川のストップによるセーフティカーランが明けた後、急展開をみせた。ブレーキングしていたDRAGONに今田が接触し、今田がアームを痛めストップしてしまうことに。この接触でDRAGONも車両にダメージを受け、その間に藤原と清水康弘(GNSY 324)が先行した。

 終盤、今度は藤原と清水が接触し、清水はチェッカーを受けられず。藤原がトップでチェッカーを受けたが、藤原と今田には接触により10秒加算のペナルティが。マスタークラスはDRAGONが優勝となった。