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第14戦はフレデリックが逆転勝利。初優勝を飾る
ケイレン・フレデリック（Pilot ONE Racing with B-MAX）
9月12日（木）から走行がスタートした全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会もいよいよ最終日。第14戦／第15戦の決勝レースが行われる9月15日（日）を迎えた。この日は午前9時から第14戦の決勝レースが18周で争われた。
前日の9月14日（土）午前10時30分から行われた第14戦の公式予選では、第13戦でもポールポジションを獲得した小出峻（HFDP WITH B-MAX RACING）が1分22秒122を記録。第13戦ほどコンディションが良い状況ではなく、1分21秒台のタイムとはならなかったが、2番手につけたケイレン・フレデリック（Pilot ONE Racing with B-MAX）に対し0.261秒の差をつけた。
3番手につけたのは、第13戦に続き小林利徠斗（モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC）。一方4番手には、第13戦からポジションを上げた古谷悠河（Deloitte. HTP TOM'S 320）がつけることに。野中誠太（PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC）は5番手から決勝を戦うことになった。
第14戦 スタート■1周目からセーフティカーランの波乱
酷暑のなかでのレースとなった第13戦から一夜明けた岡山国際サーキットは、朝から霧雨が舞った。早朝の路面はウエットで、レインタイヤを履いてのレースになるかとも思われたが、午前8時40分のコースインを前にして雨は止み、薄日も差した。風もあったことから、うっすらと乾いた部分も見えはじめるハーフウエットとなり、コースイン時には全車がスリックタイヤを履いてコースインした。
ハーフウエットでのスリックという難しいコンディションで迎えたスタートは、各車ともタイヤを滑らせながら発進。1コーナーには小出がトップを守って入り、フレデリック、小林、そしてスタートを決めた野中と入っていった。
小出はウイリアムズコーナーからモスS、アトウッドカーブと首位を守っていくものの、その立ち上がりで小出はスロットルにトラブルを抱えてしまう。このためわずかに失速してしまい、その間に猛然とフレデリックが小出に並びかけていく。フレデリックはヘアピンで小出のインを突きトップに浮上するが、その直後セーフティカーランが宣言された。
これはマスタークラスのポールからスタートしていた清水康弘（GNSY 324）と、最後尾から好スタートを決めていた今田信宏（JMS RACING with B-MAX）の2台がモスSのイン側にクラッシュしてしまったため。スタートで先行していた今田が姿勢を乱し、そこに清水が巻き込まれるかたちのクラッシュとなった。セーフティカーは4周目までレースを先導した。
レースは5周目にリスタートを迎えるが、フレデリック、小出と続く一方、3番手の小林の背後から野中が接近。アトウッドカーブで野中が小林のインを突いた。しかし2台は接触してしまい、ともにグラベルへコースアウト。脱出ができなかったことから、レースはふたたびセーフティカーランとなってしまった。
ケイレン・フレデリック（Pilot ONE Racing with B-MAX）
■小出が猛追も、フレデリックが逃げ切り
9周目、レースはリスタートとなり、フレデリックがマージンを築いていく。一方、小出の背後からは古谷が接近。さらに4番手の中村仁（モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC）を先頭として伊東黎明（LMcorsa OTG 320）、荒尾創大（HFDP WITH TODA RACING）、荒川麟（B-MAX RACING 324）の4台の接近戦が展開された。
ただ終盤、小出はファステストラップを記録しフレデリックとのギャップを大きく削っていく。レースは二度のセーフティカーランがあったことから、18周の規定周回数より前に、30分の最大延長時間がやってくることになったが、フィニッシュまでプッシュを続けていった。
しかし、フレデリックは最後まで小出の追撃を許さず、スーパーフォーミュラ・ライツでの初優勝を遂げることになった。2位は小出で、逆転勝利はならなかったものの野中がストップしたことからポイント差を広げることに。3位は古谷で、第10戦富士以来の表彰台となった。
熾烈だった4番手争いは中村が制することになったが、15周目にポジションを上げた荒尾が5位。6位は伊東で、スーパーフォーミュラ・ライツでの初ポイントを獲得した。
マスタークラスは1周目に2台がストップしてしまったが、そんな波乱のなかミスがない戦いをみせたDRAGON（TEAM DRAGON 324）が藤原誠（TEAM DRAGON 324）を大きくリード。そのまま逃げ切り、連勝を飾ることになった。
