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第18戦は野中誠太がポール・トゥ・ウイン。王座争いは最終大会へ
野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)
午前8時46分にチェッカーを迎えた第17戦から3時間ほどのインターバルで迎えた全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第18戦。第6大会の締めくくりとなる一戦は、午後零時25分にフォーメーションラップがスタートした。
この第18戦は、11月9日(土)に行われた第16戦の結果でグリッドが決まっており、野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)がポールポジション。荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)が2番手、第17戦を制した小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が3番手につけた。
■ポールの野中がスタートを決める
午前よりも雲が厚いなかで迎えた第18戦。スタートでは、ポールポジションスタートの野中がトップで1コーナーに入り、荒尾、中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)と続いていく。小林は4番手に続くが、オープニングラップにアグレッシブな走りをみせたのは、5番手スタートでニュータイヤを履くケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)。1周目に小林をかわし、4番手につけた。
トップに立った野中だが、第16戦とは異なり序盤は荒尾がピタリと背後につけていく。3周目、野中は1分53秒751というファステストラップを記録するも、荒尾との差は1秒以上にはなかなか開くことはなく、2台が3番手の中村を引き離しながらレースを進めていった。
一方、中村の後方では4番手に浮上したフレデリック、小林との三つ巴のバトルが展開されていったが、7周目にはフレデリックに反則スタートによる5秒加算のペナルティが課されてしまう。フレデリックはその後も小林との戦いを続けたが、先行できないままレース終盤まで突入していた。
トップの野中は10周目が過ぎる頃になると荒尾とのギャップを広げ、最後は3.031秒の差をつけフィニッシュ。今季5勝目を飾った。2位は荒尾、3位は中村という結果となった。4位は小林、この第6大会で苦戦を強いられた小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)は5位となった。古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)が6位となった。
この結果、ランキング首位の小出と2位の野中の差は9点となり、最終大会のもてぎを迎えることになった。
■マスタークラスは今田が連勝
マスタークラスは、スタートでトップに立った今田信宏(JMS RACING with B-MAX)を先頭に今回も4台の熾烈な戦いが展開され、5周目には藤原誠(TEAM DRAGON 324)が2番手に浮上。今田の背後につけていった。
しかし7周目、藤原は反則スタートにより5秒加算のペナルティが課されてしまう。しかしそれでも、藤原は今田に猛プッシュ。8周目を過ぎたあたりから、今田と藤原によるクリーンなバトルが展開されていった。
藤原は10周目、ついに今田をオーバーテイクしギャップを広げチェッカーを受けたものの、その差は5秒には届かず。後続との戦いを制した今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が第17戦に続き連勝を飾った。この結果、マスタークラスもチャンピオンは決まることなく第6大会を終えることになった。