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2024年ドライバーズチャンピオンコメント 小出 峻
小出 峻(B-MAX RACING TEAM/HFDP WITH B-MAX RACING)
今シーズンは自分にとって2年目のスーパーフォーミュラ・ライツでしたが、使用する道具も新しくなって、使うものが違うものばかりで初めての感覚が大きく、チャレンジャーの気持ちで挑んできました。
本当に一年間楽しいことも苦しいこともチーム内ではありましたが、最終的に本当に大切なのは人の支えだと思いました。自分ひとりだけでは絶対にこの場には立てないですし、今年一年、武藤英紀さんをはじめ、エンジニアの今関佳斗さん、メカニックの皆さん、本当にすべての方々が僕を助けてくれたと思っていますので、このチャンピオンは僕ひとりだけではなく、みんなで獲ったものだと思っています。
一年を振り返ってみると、開幕のオートポリスはあまり第4戦の予選が良くなくて、第5戦の予選でアジャストしてポールポジションを獲り、そのまま優勝することができたので、しっかり合わせ込むことができれば勝てるという自信がつきました。そこからはチームと準備して戦っていこうと思いましたね。
正直、自分としては岡山大会を終えて点差が広がったことで『タイトルを獲れるんじゃないか』と思う自分が嫌でしたが、まわりからもそういう声があったので、多少『いけるのかも』と思った部分もありました。でもそういう気持ちがあったからか、鈴鹿大会でポイント差を大きく縮められてしまいました。
でもその鈴鹿があったからこそ、今回のもてぎでダブルポール、2勝という結果に繋がったと思うので、やはりシーズンは最後まで気を抜かずに、最後までやり切ることが大事だと思いました。
今週は木曜の専有走行でトラブルがありましたし、『これがレース中だったら』と思うとやっていられないですよね。チャンピオンというのは実力と運の両方が必要だと思うので、そういう意味で僕は“もっていた”のかもしれませんが、とはいえ楽な週末ではありませんでした。第1戦でチャンピオンを決めたからといって、第2戦ではプレッシャーがなかったかというと、正直第1戦と変わらないくらいありました。
自分としては毎大会1レースずつ、しっかり戦えば結果は後からついてくると思いますので、1レースずつを大切に走ることに気をつけていました。
こうしてチャンピオンを獲って、来シーズン以降はもちろん上のカテゴリーに上がって、そこでしっかり戦うことができればと思いますが、そこはもちろんどうなるかはまだ分かりません。ただ、2年間スーパーフォーミュラ・ライツを戦ってきて、いろんな経験を積むことができましたし、このクイック&ライトなクルマでいろいろなことを学ぶことができました。
自分自身としても大きく成長することができた自信があるので、来年以降どのカテゴリーにいったとしても、自分が全力で戦えばまわりのドライバーに引けをとらない速さで戦えると思っています。来年以降のステージで、しっかり活躍したいと思います。