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第3戦は小出峻がポール・トゥ・ウインでシーズンを締めくくる
午前9時20分から行われた第2戦から約3時間のインターバルで迎えた第3戦。全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会の締めくくりであり、今シーズンのラストとなるレースは、午後1時25分にフォーメーションラップが始まった。
この第3戦は、11月30日(土)に行われた第1戦の結果でグリッドが決まっており、2024年チャンピオンの小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)がポールポジション。第2戦を制しランキング2位に浮上した小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が2番手に並んだ。
3番手には荒川麟(TEAM DRAGON 324)が、4番手には荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)がつけた。
■4周目にセーフティカー導入
午前に続き晴天に恵まれ、前日とほぼ同様のコンディションで迎えた第3戦。フロントロウの2台は好スタートを決め、小出、小林と続くが、7番手から抜群の加速をみせたのは古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)。1コーナーの大外からポジションを上げていくと、荒川との攻防を制し3番手までポジションを上げてみせた。
さらに、最後尾から一気に7台抜きの走りをみせたのは、悔しい週末を送ってきた野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)。90度コーナーではケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)や荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)と3ワイドになる展開を制し、6番手までポジションを上げてみせた。
2周目、トップの小出がリードを広げていき、これに小林、古谷、荒川、中村、野中と続くオーダーとなる。勢いに乗る古谷は小林のテールにピタリとつけ、2番手をうかがう走りをみせた。このまま上位争いは今回も膠着した展開となっていくかに思われたが、4周目、8番手につけていたケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)が最終ビクトリーコーナーでコースアウト。そのまま姿勢を乱し、メインストレートのアウト側のウォールにクラッシュしてしまった。
これで第1大会で初めてのセーフティカーランとなり、上位陣のギャップはリセットされた。回収作業の後、レースは9周目にリスタートを迎えることになった。
小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)
■古谷が3位に食い込みシーズンを終える
小出はこのリスタートを決め、早々にリードを築いていく。後方でも大きな順位変動はなかったが、2番手の小林以下は僅差のなかで終盤戦を迎えた。ただ、今回もサイド・バイ・サイドになるようなバトルはみられないままファイナルラップを迎えた。
トップの小出は最後は2.020秒のマージンを築きフィニッシュ。今季8勝目をポール・トゥ・ウインで飾り、チャンピオン獲得のシーズンを締めくくった。2位は小林でランキングも2位に。3位は古谷となった。4位は荒川、5位は中村という結果に。野中は6位に入り、悔しい週末のなか、意地の1ポイントを獲得してみせた。
マスタークラスは、ニュータイヤを温存していたDRAGONがスタートで清水康弘(GNSY 324)を先行。ただセーフティカーランの影響でそのギャップが縮まり、最後は清水が0.222秒差に詰め寄ったものの、DRAGONが3連勝を飾りシーズンを終えた。