TOPICS
2回のSCランとなった第2戦は佐野雄城が連勝を飾る
佐野雄城（モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL）
3月6日（木）から走行がスタートした全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会は、3月9日（日）にいよいよ最終日を迎えた。この日の鈴鹿サーキットは晴天に恵まれたが、まだ朝晩は冬を思わせる寒さを感じさせた。
第2戦の公式予選は3月8日（土）に行われたが、チェッカー間際に立て続けにトップタイムが更新されていった。最後に1分50秒615を記録した荒尾創大（DELiGHTWORKS）が初ポールポジションをチームにもたらしたかと思われたが、予選後走路外走行と判定され、ベストタイムは抹消。1分50秒628を記録した佐野雄城（モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL）が第1戦に続くポールポジションを獲得した。
2番手につけたのは小林利徠斗（モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL）。3番手に荒尾、4番手には野村勇斗（HFDP WITH B-MAX RACING）が並んだ。
第2戦 スタート■小林のストップでセーフティカー導入
朝焼けが注ぐなか、1周のフォーメーションラップを経て迎えた第2戦のスタートでは、6番手スタートのザック・デビッド（B-MAX RACING 324）がストールを喫したほかは全車がクリーンスタート。佐野、小林と続き、荒尾がアウト側から小林に並びかけたが、2コーナーでは抜くことはできず。荒尾が3番手、4番手に野村が続く展開となった。
序盤は3番手の荒尾を先頭に野村、ケイレン・フレデリック（Pilot ONE Racing with B-MAX）が続く争いが展開されたが、2周目のAstemoシケイン立ち上がりで、2番手の小林が突然スロー走行に。ミッショントラブルに見舞われた小林は、力なく最終コーナーの外側にストップしてしまった。
この小林車の回収とオイル処理のため、レースは3〜4周目にセーフティカーが導入された。5周目にレースはリスタートを迎えることになり、佐野を先頭に隊列が整えられていった。
ただ、そのリスタートに向けたAstemoシケイン進入で、2番手に浮上していた荒尾が白煙を上げコースアウト。なんとかクラッシュせずにコースに戻ったが、大きくポジションを落とした上にセーフティカー中のコースアウトによって、レース後ペナルティが課された。
佐野雄城（モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL）
■僅差の争いも佐野が逃げ切り
リスタート後は佐野、野村、フレデリックというオーダーとなり、古谷悠河（Deloitte. HTP TOM'S SFL）が4番手、さらにリスタート時にオーバーテイクを決めた卜部和久（B-MAX RACING 324）が5番手に。伊東黎明（LMcorsa OTG 320）が6番手に続いた。
そのままレースは終盤を迎えるかに思われたが、7周目のスプーンカーブでDRAGON（TEAM DRAGON 324）がコースオフ。グラベルにストップしてしまい、レースは2度目のセーフティカーランとなった。
迅速に車両回収が進められ、レースはファイナルラップにリスタートを迎えたが、佐野はきっちりとトップを守り抜き、開幕2連勝を飾った。2戦連続の2位は野村、3位は今季初表彰台のフレデリックとなった。4位は古谷、5位は2戦連続入賞の卜部。6位は伊東となった。古谷、伊東は今季初入賞だった。
マスタークラスは、DRAGONのコースアウトにより独走となった清水康弘（GNSY RACING 324）が開幕2連勝を飾った。
