第1大会は佐野雄城が3連勝。野村が3戦連続の2位に - superformula lights

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第1大会は佐野雄城が3連勝。野村が3戦連続の2位に

2025/03/09

佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)

 4日間に渡ってレースウイークが進められてきた全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会も、いよいよ3月9日(日)に週末のラストレースとなる第3戦を迎えた。午前8時20分から行われた第2戦の後、気温も上昇。晴天に恵まれ、ほんのりと春の暖かさが感じられるなか午後零時50分にスタートを迎えた。路面温度も第2戦より10度以上上がっている。

 この第3戦は、3月8日(土)の第1戦の決勝結果でグリッドが決まっており、3連勝がかかる佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)がポールポジション。野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)が2番手、第2戦ではトラブルに見舞われた小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)が3番手につけた。4番手にはザック・デビッド(B-MAX RACING 324)が並んでいる。

第3戦 スタート第3戦 スタート

■スタートでは小林がホールショット

 スタートでは、ポールポジションの佐野の発進は悪いものではなかったもののホイールスピンがあり加速が鈍ってしまう。一方、3番手から抜群の加速をみせたのが小林。1コーナーで一気にトップに立ち、野村もS字までの攻防で佐野をパス。小林、野村、佐野というオーダーとなった。しかし、ペースに優る佐野は、3周目のAstemoコーナーで野村をオーバーテイク。さらにレース中盤に向け、トップの小林とのギャップを縮めていった。

 一方その後方では、得意のスタートを決め4番手に浮上した三井優介(DELiGHTWORKS)を先頭に、ザック・デビッド(B-MAX RACING 324)、追い上げをみせるケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)、森山冬星(JMS RACING TEAM)、荒尾創大(DELiGHTWORKS)、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S SFL)、伊東黎明(LMcorsa OTG 320)という7台による集団が形成された。

 この集団はペースに苦しんだ三井がフタをするかたちとなっていたが、5周目のAstemoシケインでデビッドが三井をオーバーテイク。さらにフレデリックも三井をかわし、集団を抜け出していった。

佐野雄城と小林利徠斗の攻防佐野雄城と小林利徠斗の攻防

■佐野が開幕3連勝を飾る

 そんな戦いを後目に、にわかに緊迫したのはトップ争い。7周目、佐野は小林のテールにつけると、8周目には2台は僅差の戦いとなっていった。その状況に対し、「相手を揺さぶる意味でも、極力攻めるという手段をとりました」という小林だったが、デグナーカーブでコースアウトを喫してしまった。

 小林はクラッシュすることはなく、なんとかコースに戻ったものの、佐野と野村の先行を許してしまい、さらにテールにはデビッドとフレデリックが接近。終盤、3台はテール・トゥ・ノーズの戦いになっていった。

 トップに浮上した佐野は、そのままファステストラップも記録し5.961秒のマージンを築きフィニッシュ。鈴鹿での第1大会で3連勝を飾った。2位は野村、そして3位は最後までポジションを守った小林となった。

 4位はデビッド、5位は9番手から追い上げたフレデリックという結果に。ふたりの先行を許したものの、最後まで集団のバトルを制した三井が1ポイントをもぎ取った。マスタークラスは、6位争いの集団からわずか2.8秒差でフィニッシュする好走をみせた清水康弘(GNSY 324)が3連勝を飾っている。